舌に薬を数滴、花粉症対策の「舌下免疫療法」

最終更新日:2018年7月21日

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言語聴覚士コラム

舌に薬を数滴、花粉症対策の「舌下免疫療法」

2018.04.13

花粉症シーズンが到来している。飛散期には鼻水やくしゃみが止まらなかったり、鼻づまりによって、夜もなかなか寝付けない人もいるかもしれない。

このようなスギ花粉などのからの花粉症や、ダニによるアレルギーなどの治療は、従来の方法では注射が必要だった。

しかし、より簡単な治療として、口の中に薬剤を含むだけで体質改善を図る「舌下免疫療法」が注目されている

スギ花粉用として、液体薬による治療が広がっており、新たに錠剤タイプが登場しそうだ。また、ダニ用には、子どもでも受けられる薬剤もあるようだ。

花粉症・アレルギー性鼻炎に「舌下免疫療法」

花粉などが原因の『アレルギー性鼻炎』は、体内に入った原因物質「アレルゲン」に対して、体が過敏に反応して起きるもの。

「舌下免疫療法」では、そのアレルゲンを含む薬を1日1回、舌下に1~2分間含む治療法で、自然に吸い込むよりも大量のアレルゲンを体内に取り込む。

これによって、体の免疫反応を変化させて、異物として認識しないように徐々に慣らしていくというもの。

2014年秋に、国内初の舌下免疫療法薬「シダトレン」が発売された。さらに2015年にはダニ用の錠剤「アシテア」「ミティキュア」も発売されている。

患者の身体的負担や副作用も少ない経口薬

免疫療法としては、注射で薬剤を体に入れる「皮下免疫療法」がある。ただし、同治療は、痛みを伴うために患者への身体的負担が大きく、頻繁に通院する必要もあった。

一方の「舌下免疫療法」は、月1回の通院のみで、処方された薬を飲んでも、強い全身反応が起きてショック状態になる「アナフィラキシー」のような副作用も少ないとされる。最近では、同治療を長期間続けることで、効果が徐々に高まることもわかってきた。

子どもでも使える舌下免疫療法用薬剤も承認済み

ダニに対する二つの薬は、今年2月に年齢制限がなくなり、子どもも使えるようになった。

子どもの花粉症も年々増加しているとされるが、スギ花粉に対する薬でも、子どもが使える錠剤タイプの新薬「シダキュア」が昨秋に承認を受け、薬価の決定を待つ状況だ。

子どもも参加した「シダキュア」の治験では、鼻の症状など、全体の3割以上での改善が見られ、子どもの場合でも、大人と同程度の効果があることが確認されている。

舌下免疫療法の効果には個人差もあり、治療による症状改善がみられない患者もいるため、治療を行う際には、医師との相談も重要になる。

舌下免疫療法を取り入れている医療機関は、製薬会社のホームページなどで確認することができる。

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