喫煙による口腔・咽頭がんリスク、特に「下咽頭がん」で増加

最終更新日:2018年9月25日

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言語聴覚士コラム

喫煙による口腔・咽頭がんリスク、特に「下咽頭がん」で増加

2018.03.08

口腔・咽頭がん(口腔がんと咽頭がんの総称)では、口腔内の舌、歯肉、口腔底、口蓋、唾液腺などの部位にがんが発生するのが「口腔がん」、咽頭(上咽頭、中咽頭、下咽頭および扁桃など)の部位にがんが発生するのが「咽頭がん」となる。

国際がん研究機関(IARC)によると、口腔・咽頭がんにおいて、喫煙や飲酒は確実なリスクであると報告されている。

これまで日本国内では、日本人を対象とする喫煙・飲酒と口腔・咽頭がん罹患リスクとの関係を検証した大規模な研究はほとんど行われていなかった。

国立がん研究センター 予防研究グループは1月24日、多目的コホート研究「JPHC Study」の成果報告として、喫煙・飲酒と口腔・咽頭がん発生リスクに関する調査(40~69歳の男女約9万6,000人を対象)の結果を公表し、口腔・咽頭がんの罹患リスクは、男性の累積喫煙指数が高いグループで最大4.3倍増加することを発表した。

喫煙・飲酒と「口腔・咽頭がん」発生リスクとの関連を検討

今回、同研究グループでは、喫煙・飲酒と口腔・咽頭がん発生リスクとの関連を検討。

1990年と1993年に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、東京都葛飾区、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、大阪府吹田の11保健所管内に在住していた人のうち、がんの既往がない男女(40~69歳、約9万5,525人)を2010年まで追跡した調査結果から喫煙・飲酒と口腔・咽頭がん発生リスクとの関連を調査した。

調査結果から、追跡期間中(2010年まで)に男女計222人(内、女性は62人)の口腔・咽頭がん罹患が確認された。

男性の累積喫煙指数上位グループで4.3倍増加、部位別では「下咽頭がん」

調査結果から、喫煙、飲酒ともに口腔・咽頭がん罹患リスクを増加し、部位別では、特に「下咽頭がん」リスクが高まることが明かになった、

喫煙では、男性では「非喫煙者」と比較して、「喫煙者」の口腔・咽頭がんの罹患リスクが2.4倍増加。さらに、累積喫煙指数(1日喫煙箱数×喫煙年数)が60以上のグループでは、非喫煙者と比較して、罹患リスクが4.3倍増加したという。

部位別では、下咽頭がんへの影響が特に大きく、「喫煙者」は約13倍、累積喫煙指数60以上グループで約21倍罹患リスクが増加していた。

女性では「非喫煙者」と比較して、「喫煙者」の口腔咽頭がん罹患リスクは2.5倍増加していた。

飲酒でもリスク増加、飲酒と喫煙の影響が足し合わさるとリスク増大

飲酒では、男性では「非飲酒者」と比較して、「日常飲酒者(週1回以上飲酒)」グループは、口腔・咽頭がんの罹患リスクが1.8倍増加。「1日平均4合以上飲酒」グループでは、「非飲酒者」の3.2倍増加していた。

さらに、女性では「非飲酒者」と比較して、「飲酒者(週にエタノール150グラム以上)」グループで口腔・咽頭がん罹患リスクは5.9倍に増加した。

「非喫煙かつ飲酒者(週に150グラム未満のエタノール摂取)」グループと比較して、「喫煙かつ飲酒者(週に150グラム未満のエタノール摂取)」グループの口腔・咽頭がん罹患リスクは1.8倍増加。また、「非喫煙かつ飲酒者(週に150グラム以上のエタノール摂取)」グループは2.1倍増加、「喫煙かつ飲酒者(週に150グラム以上のエタノール摂取)」グループは、飲酒と喫煙の影響が足し合わさり、4.1倍に増加した。

同研究グループでは、今回の結果はこれまでの国際的評価を支持する結果としており、改めて、喫煙や飲酒を控えることが重要であることが確認された。

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