口腔機能が軽度に低下した状態の「オーラルフレイル」

最終更新日:2018年8月14日

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言語聴覚士コラム

口腔機能が軽度に低下した状態の「オーラルフレイル」

2018.02.08

何気ない生活習慣が、老後の想定外の破滅への兆候(サイン)となることがある。

中高年が陥りがちな「食べこぼし」や「口の周りにつくご飯粒」もその重要なサインの一つだ。

一見、ささいなことに思えるこれらの口の変化は、老化のサイン「フレイル」の一種、「オーラルフレイル」の兆候かもしれない。

「硬いものが食べにくい」、「滑舌が悪い」、「口が渇きやすい」などの「オーラルフレイル」

健康を維持できているように見えても、肉体的に虚弱状態にあり、いずれは介護状態に陥る可能性が高い状態を指す「フレイル」。

健康と要介護状態の中間地点を意味している。

このフレイルの兆候が「口」という部位に現れているのが「オーラルフレイル」だ。「硬いものが食べにくい」、「滑舌が悪い」、「口が渇きやすい」なども、中高年ではオーラルフレイルと言える。

いくつかの口腔機能が軽度に低下した状態ではあるが、早めに適切な処置をすれば健康に近づくこともできる。

しかし、手放しのままでは、口腔の筋力低下が原因で滑舌の悪化、食べこぼし、むせやすくなるなどの様子が見られ、疾病へと進行するケースもある。オーラルフレイルにかかった人は、死亡や要介護状態になるリスクが約2倍高まるという報告もある。

健康な歯を保つ「8020運動」、食事で十分な栄養をとることが大事

このオーラルフレイルの予防啓発にもなっているのが、日本歯科医師会が推進している「8020(ハチマルニイマル)運動」だ。いつまでも美味しいものを食べ続けるための健康な歯を保つ目標として、「80歳になっても健康な歯を20本以上残そう」と提唱されたもので、歯が20本あれば、たいていのものは噛んで食べられるという考え方に基づく。

要介護状態の予防には、まずは十分に栄養をとることだ。しかし、噛めない食品が増える、滑舌が悪くなるなどの口のトラブルが積み重なると健康への影響が出始める。

肉・魚などの歯応えのある食品はタンパク質が豊富に含まれるが、口腔機能が衰えると、肉や根菜などのかたい食品を避け、パンやうどんなどやわらかい食品を選びやすく、栄養が偏ってゆく。

そうすると、食欲・体力の低下、低栄養、筋力の低下という悪循環となり、要介護状態に陥りやすくなる。

「咀嚼チェックガム」、「口の体操」で咀嚼力や口周りの筋肉をつける

食事から栄養をしっかり取るための健康な歯を保った上で、それと同時に咀嚼力と口周りの筋肉もしっかりと保つことも重要だ。

歯が20本以上残っている80歳以上の高齢者でも、咀嚼回数、舌の圧力、舌の反復運動の回数はいずれも65~69歳の人の75~90%まで低下するという研究報告がある。

「咀嚼チェックガム」を噛んで咀嚼回数を増やしたり、大きく口を動かしながら声を出したり、舌を前に突き出す「口の体操」、唾液の分泌促進のための頰やあごのマッサージなどで、咀嚼力や口まわりの筋肉をつけたい。食事で意識してかたいものを食べることも口まわりの筋肉を鍛えられる。

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