脳卒中患者の「しゃべる」「食べる」リハビリ

最終更新日:2018年12月14日

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言語聴覚士コラム

脳卒中患者の「しゃべる」「食べる」リハビリ

2016.12.05

言語聴覚士はリハビリテーションの領域で常に患者や患者家族と向き合っている。その業務は確かに患者の機能回復を目指すものであるが、一方で単に機能回復訓練だけを期待されているわけでもない。
むしろ、リハビリテーションを通して患者の生きる意欲をかき立てることが主目的と考えてもいいのではないか。
例えば脳卒中患者の「しゃべる」「食べる」リハビリテーションだ。これは立派な言語聴覚士のサポート領域である。
脳卒中や脳梗塞患者は発症後数週間が急性期、発症後4カ月から6カ月程度を回復期と考え、段階に応じた機能維持および回復訓練を行う。リハビリテーションの遅れは後遺症の定着を招き、患者の社会復帰の妨げになってしまうのだ。

言語聴覚士が脳卒中患者と患者家族に対して担う役割について、認識を新たにしておきたいところである。

脳卒中患者に対して言語聴覚士が最重要視すべき点は?

言語聴覚士として患者と患者家族に関わるからには、機能回復のための訓練を最優先に考えるべきだと思うことだろう。それは確かに間違いではない。だが、近年ではより一層重視すべき要素があると考えられている。
それは、患者の自発的な生きる意欲の回復だ。そして、患者の家族負担の軽減。
脳血管障害の発作を起こした患者やその家族にも、危機を超えた後には通常の人生が続く。言語聴覚士の活躍の場が病院から老人保健施設などに広まるとともに、医療ケアとしてのリハビリテーション以上に「人」に寄り添うケアが重視されるようになったと考えていい。
また、老人介護の業界で注目されているように、「食べる喜び」「しゃべる喜び」によって患者本人の生きる意欲が回復すると、医療ケアの効果は格段に上がるのだ。自然と治療効率も高くなる。
医療の最前線、地域医療の中で活躍する言語聴覚士は、患者と患者家族の中に入って回復訓練をサポートする。だからこそ、ただ身体の回復を推し進めるのではなく、心に寄り添って患者の意欲を高める意識が大切なのだ。

脳卒中患者のリハビリと回復期間との兼ね合いにサポート機器も

脳機能障害の発作を起こした患者には、リハビリテーションの段階にある程度の期間が定められている。障害が発症後数カ月続けば回復速度が落ちてしまうからだ。
実際に約60%の脳卒中患者は何らかの形で後遺症が残っていると言う。
回復訓練に臨む言語聴覚士をはじめとしたサポート要員にも焦りはあるだろうが、機能回復のだめだけに訓練を強化しても逆効果になるケースもある。患者の状況によってはどんなに意欲があっても思うようにリハビリテーションが進むとは限らない。
そこで、必要に応じて補助具を使用し、まずは患者に自力で何かをこなす喜びを思い出させるところから始めるように提案したい。
歩行訓練器具、装着型のロボット補助具など、近年ではその選択肢は豊富だ。アイテムによっては遊び感覚で取り入れられるだろう。

患者が何を喜びとするのか、それを読み取って検討してほしい。

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