埼玉県が発達障害児の療育に個別プログラム提供へ

最終更新日:2018年8月14日

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言語聴覚士コラム

埼玉県が発達障害児の療育に個別プログラム提供へ

2016.07.19

言語聴覚士の実施するケアは発達障害児のコミュニケーション能力や、環境への適応能力向上に大きく寄与するものだ。だが、社会の中で発達障害を持つ子どもとその家族は孤立しがちでもある。 言語聴覚士にとって、社会生活に問題を抱える患者と「どのように出会うか」はひとつの課題と言っていいだろう。 ここで注目したい地域が埼玉県だ。 埼玉県には発達障害児の療育支援を目的とする「地域療育センター」があるのだが、これを県内全域に拡大した。今年6月1日には県北部地域にも拠点を開設。より綿密な療育プログラムを児童に提供できるようになる。

言語聴覚士の新たな活躍の場として注目したい。

埼玉県の「地域療育センター」について

地域療育センターには発達障害児の療育支援を行う言語聴覚士や作業療法士などの専門家が常駐しており、児童1人1人に適した療育プログラムを提供する。 児童の能力や障害の程度を見極めるポイントは「行動観察」と「発達状況の検査」だ。これは保護者の申告に応じて実施するものだが、発達検査については無料とのこと。2016年の時点で埼玉県の地域療育センターは9か所となった。

■埼玉の地域療育センター一覧

・南部地域療育センター
運営法人:特定非営利活動法人たびだち
・南西部地域療育センター
運営法人:社会福祉法人朝霞地区福祉会
・東部地域療育センター
運営法人:特定非営利活動法人合
・県央地域療育センター
運営法人:社会福祉法人彩明会
・川越比企地域療育センター
運営法人:社会福祉法人ともいき会
・西部地域療育センター
運営法人:一般社団法人夢工房
・利根地域療育センター
運営法人:特定非営利活動法人あかり
・北部地域療育センター
運営法人:社会福祉法人埼玉療育友の会
・秩父地域療育センター
運営法人:社会福祉法人清心会

個別の療育プログラムは1回あたり1,000円。月に1回程度の更新がある。このサービスに埼玉県は約1億円の予算を計上する見込みだ。

最初に開所したのは2015年6月22日の「南部地域療育センター」だった。そこから順次開設し、2016年にさらに3か所を開設した。 まだ始まってから1年強といったところなのだが、利用状況を見ると発達障害児とその家族がいかに支援を必要としていたか、そして、不足していたのかが伝わってくるようだ。 埼玉県によると「利根地域療育センター」は満員。「南西部地域療育センター」もほぼ満員の状況だと言う。

「発達障害児」の支援を行う言語聴覚士はどこに行くのか

発達障害にはさまざまな形があり、画一的なプログラムでは意味がない。 言語聴覚士はただ子どもの発音などの学習面をサポートするだけでなく、多面的に子どもを見る必要がある。 「ここまで」という思い込みを捨てて現場に向き合ってほしい。

今回言語聴覚士活躍の場として紹介した埼玉県、地域療育センターの例では、施設1件につき言語聴覚士、作業療法士は合わせて2人程度の配置に過ぎない。では、選考に漏れた言語聴覚士はどこへ行けばいいのだろうか。

もうひとつの選択肢が、やはり公的支援施設でもある「中核発達支援センター」だ。 埼玉県の場合は地域療育センターと連携する施設として3つの医療施設が登録されている。 「社会福祉法人毛呂病院・光の家療育センター」 「社会福祉法人東埼玉・中川の郷療育センター」 「社会福祉法人清風会・福祉医療センター太陽の園」の3か所だ。 もちろん発達障害児とその家族への支援は病院に属さずとも提供できるだろう。しかし、こうした人間が集まる場所で活躍できるならそれに越したことはないのではないだろうか。

STとして自分がどう働きたいか、どのように発達障害児やその家族と向き合いたいか、どのように支援したいのか。そういったことをよく考えて働き方を追求してほしいところである。

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