聴覚障害者向けにスマホ用110番アプリがスタート

最終更新日:2018年7月20日

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言語聴覚士コラム

聴覚障害者向けにスマホ用110番アプリがスタート

2014.12.25

警察に連絡すること。これは110番に電話をかけるだけなので誰でも簡単にできると考えがちだ。
しかし、聴覚障害者においてはその限りでは無い。
聴覚障害者は周囲の音だけではなく自分の発する声も認識できないため、110番に電話をかけて用件を伝えることが困難だ。
そのため、これまでは携帯サイトから通報するしか方法がなかったのだが、もっと簡単に聴覚障害者でも通報できるようにと、警視庁は12月1日から聴覚障害者らがスマートフォンから110番に通報できる専用アプリの運用を始めた。
聴覚障害者を支え続けてきた言語聴覚士にとっても関心の大きなニュースなのではないだろうか。

スマホ用110番アプリの内容

12月1日午後1時から始まったこの110番アプリは、事件・事故の発生場所、概要などを文字で入力して送信する。 その後、司令本部と文字でやりとりする対話画面に移行し、警察官が出動するというシステムだ。事故・事件現場をより鮮明に伝えるために、写真を送ることも可能だ。 しかし、同アプリは警視庁の独自運用で、都内で発生した事件・事故にのみ対応しているようだ。 Android・iPhoneのどちらでも使えるようPlayストア・Appストアの両方から提供されている。

アプリ化の背景と警視庁からの要望

10年前の2004年から携帯電話向けの通報サイトが運用されている。 この通報サイトは当時の聴覚障害者からしてみれば確かに画期的であったし、現在でも十分有効だ。 事実、昨年度は32件の利用があった。 しかし、多くの障害者からスマホ用アプリの要望が上がっていたのもまた事実だ。 ほとんどの人がスマホを持ち歩いている現在、アプリ化を望むのもごく自然なことだろう。 健常者が使用すると障害者の通報に支障が出る可能性も否めないため、警視庁は「アプリは聴覚障害を持つ方のためで、健常者の方の利用は控えて欲しい」と要望を発表している。

言語聴覚士が快適な未来を作る

障害を持つ人は先天的にせよ、後天的にせよ常にハンディキャップを背負って生活をしている。 聴覚障害者ももちろん例外ではない。 言語聴覚士が率先して聴覚障害者を支えていても、ハンディキャップの差を完全に埋めるのは難しい。 それでも、少しずつ健常者側が手を取り合って工夫を重ね、聴覚障害者にもっと快適な生活をプレゼントしていくことは可能だ。 しかし、健常者には聴覚障害者のリアルな悩みは伝わりづらい。聴覚障害者を最もよく知っている言語聴覚士が架け橋となる必要があるだろう。

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