全国に広まる認知症カフェ

最終更新日:2018年5月25日

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言語聴覚士コラム

全国に広まる認知症カフェ

2015.09.18

今年1月、国は新たな認知症施策として「新オレンジプラン」を公表した。
認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続ける社会の実現を目指す取り組みだ。
この中で、「認知症の人の介護者への支援」の一端として設置を推進していくことになっているのが「認知症カフェ」である。
認知症の人やその家族、そして支援者が集まる場として注目される認知症カフェ。少しずつだが、全国に広まりを見せている。今回は、全国での事例を見ていきたい。

全国に先駆けて開設が進む東京都

東京都では、2014年度までに港区、墨田区、板橋区、目黒区、八王子市の合計12ヵ所の認知症カフェが開設されている。
これらは、都の「認知症の人と家族を支える医療機関連携型介護支援事業」を受けたものだ。
この支援事業は、認知症カフェの開設に対して一市区町村につき上限1,000万円までの補助を都が行うという助成事業だ。
設置件数が多いため、さまざまな取り組みが見られる。 現状の認知症カフェは月に1~2回開催するケースが多いが、八王子市の「八王子ケアラーズカフェ「わたぼうし」は、火曜から土曜まで毎日開催している。
また、認知症カフェを設置する場所として、自宅の一部を開放するケースやデイサービスの休日活用などといった事例もある。

早くから認知症ケアに取り組んで来た京都府

京都府は、全国的に見て認知症への取り組みが早かった。
1980年に結成された公益社団法人「認知症の人と家族の会」の本部は京都市にある。この団体が早くから行ってきた「つどい」と呼ぶ集まりは、認知症カフェの原型とも言えるだろう。
京都市にある「まちの縁側・とねりこの家」は、住宅の1階を利用して10年ほど前に開設されたコミュニティカフェだ。通常は子育て支援や多世代交流の場として利用されているが、日曜日は認知症カフェ「オレンジカフェ今出川」として認知症の人や家族、支援者などが訪れる場となっている。こちらも認知症カフェの先駆けの一つだ。
また、宇治市では、市内の地域福祉センターや一般のカフェなどで認知症カフェ「れもんカフェ」を定期開催するなど、認知症ケアに力を入れている。

栃木では病院内に認知症カフェを設置する取り組み

栃木県宇都宮市の慈啓会白澤病院は、院内に認知症カフェ「オレンジカフェ ろとす」を開設した。
同院は2012年に「もの忘れ外来」を開設、認知症患者の診療にあたっている。
「オレンジカフェ ろとす」は、認知症専門医の発案で設置された。
認知症の人や家族のほか、同院の医師や看護師、作業療法士、言語聴覚士などが参加して読み書きや計算、軽い有酸素運動などを行うものだ。
薬だけの治療ではなく、一人一人の症状に応じた対応策としての手応えを感じていると言う。
認知症カフェの開催は、まだまだ各自治体や団体により手探りで進められている段階だと言える。今後の展開に注目していきたいところだ。

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