難聴チェック、生後すぐに実施で早期療育

最終更新日:2018年11月15日

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言語聴覚士コラム

難聴チェック、生後すぐに実施で早期療育

2015.09.09

スクリーニングとは、本来は選別するという意味があるが、医学分野では先天性代謝異常などの疾患を早期発見し、発病前から治療が出来るようにする新生児スクリーニングが行われている。
そのうち、誕生して間もない赤ちゃんの60%以上が受けているのは、難聴の疑いがないかを聴覚検査で調べる「新生児聴覚スクリーニング検査」。
この検査によって難聴に早期に気付き、早期に療育を受けることでコミュニケーション能力が高まる
という報告があり、富山県で児童発達支援を行う高志通園センター(富山市)では、聴覚スクリーニング検査と難聴の子どもたちの療育が実施されている。

難聴

聴覚が低下した状態である難聴。
大きく分けると、外耳・中耳に原因がある伝音難聴と、内耳や聴神経に原因がある感音難聴がある。
鼓膜に穴があいてる状態の慢性中耳炎や中耳に液体がたまる滲出性中耳炎などは伝音難聴にあたる。
また、年齢とともに聞こえが不自由になる老人性難聴・急性音響性難聴や低い音だけが聞こえなくなる低音難聴などもある。
耳鼻咽喉科での精密検査で難聴と判明した場合は、まず補聴器をつけてその反応を見るが、補聴器で十分に聞き取れなければ、「人工内耳」(音を電気信号に変換して聴神経を直接刺激する装置)を検討する。

人工内耳

人工内耳は、聴覚障害があって補聴器で十分に聞き取れない場合、唯一の聴覚を手にする方法だ。
人工臓器の1つとされ、人工臓器としては世界で最も普及している。
手術によって内耳の蝸牛(かぎゅう)に細い電極を植え込んで、その電気的な信号で聴覚を補助する器具だが、その効果には個人差があり、手術直後からすぐにはっきりと聞こえるわけではない。
リハビリテーションを行うことで、本来は機械的な音が徐々に言葉として聞き取れるようになる。
言語の習得のように、成人よりも子どもの方が脳の人工内耳からの信号に対する慣れが早いとも言われている。

早期発見で早期療育

同センターでは、難聴で人工内耳を装着した子どもが0歳から通っており、言語聴覚士のもとで聞こえる音を言葉として認識する訓練が行われている
難聴の子どもたちの療育では、遊びながら言葉を聴いて話すことを大切にして、人と会話するように実践している。
このような難聴の早期発見は、言語の習得が早い段階での早期療育をスタートさせることができるが、その実施率には地域差もあるため、関連する学会では、すべての赤ちゃんが検査を受けられるようにしていく働きかけも行われている。

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