好酸球性髄膜炎がブラジルで流行

最終更新日:2018年7月23日

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言語聴覚士コラム

好酸球性髄膜炎がブラジルで流行

2014.08.20

西アフリカではエボラ出血熱が流行し、世界的に恐怖を与えている。
しかし、南米の国家・ブラジルを悩ませているのはエボラ出血熱だけではない。
ブラジル国内では髄膜炎の一種である「好酸球性髄膜炎」が拡散されているようだ。

通常の髄膜炎では長時間の頭痛、高熱などの症状が出てしまう。
好酸球性髄膜炎はそれらの症状に加えて、首の後ろの硬直や手足のまひ・失明・聴覚障害などの後遺症などの危険性もあり、言語聴覚士にも大きく関係のある感染症だと言える。

好酸球性髄膜炎の感染経路

髄膜炎は通常、微生物感染によって引き起こされる。
ウイルスによる感染がほとんどだが、細菌・真菌・原生動物によるものも少なくはない。

好酸球性髄膜炎は白血球の一種である好酸球が通常よりも増加することで起きる髄膜炎だ。
広東住血線虫の幼虫が人体に寄生し、脊髄から脳へと侵入することが最も多い病因である。

幼虫はナメクジ・アフリカマイマイ・甲殻類・貝類などに寄生し、これらの摂取で経口感染する。
また、ナメクジ・アフリカマイマイは移動する際に粘液を出すのだが、この粘液によって農作物が汚染されてしまう。
汚染された農作物をよく洗わずに食べることで感染するケースも確認されている。

好酸球性髄膜炎の予防方法

●甲殻類や貝類の生食を避ける
感染経路となるエビやカニ、貝だが、生で食べることで好酸球性髄膜炎に罹患するリスクが高まるとされている。すなわち、火を使った調理で予防が可能である。
そのため、これらの食材は火を通すことが必要だ。

●洗浄
基本的なことであるが、ナメクジなどは手で触らないように心がける必要がある。しかし、ナメクジを直接触らなくても野菜や果物に粘液が付着している場合があるので、これらの扱いにも注意しなければならない。
1リットルの水に塩素系消毒液を大さじ1杯入れ、そこに野菜や果物を30分漬けることで安心して食べることができる。

聴覚障害の原因

この好酸球性髄膜炎は日本において非常に稀有な感染症とされている。
しかし、感染した例が全くないわけではない。
2000年に沖縄で好酸球性髄膜炎に罹患した患者がいたのだが、その数は8名にものぼった。それまでの年間発生数が1~2例で、それから考えると異常な数である。
このケースは感染源が不明であり、今でも危険がないとは言い切れない。
最悪の場合死に至るケースもあり、さらに一命を取り留めたとしても、重篤な後遺症に悩まされる可能性がある。
特に聴覚障害に関しては言語聴覚士の専門分野。
言語聴覚士として聴覚障害の患者を診る際には好酸球性髄膜炎が原因である可能性も考えておかなければならない。
精度の高い業務を行うために原因を把握しておくことも大切だ。

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