医療・介護の求人・転職・仕事情報サイト【メドフィット】医療・介護の求人・転職・仕事情報サイト『MED×Fit』

0120-978-615
月~金 9時~18時(携帯・PHSもOK)

世界最先端の陽子線治療装置を米病院に導入

2015.09.20

近年、生活習慣病の代表となっているがん。
がん治療における放射線治療は、治療に痛みを伴わない患者にやさしい治療法として今後のがん治療の主役になることが期待されている。
北海道大学は株式会社日立製作所とのFIRST 事業で共同開発した世界最先端の陽子線治療装置が世界トップクラスのジョンズホプキンスメディスン傘下のアメリカワシントン・シブリーメモリアル病院に導入されることが決定したと、7月10日に発表した。

陽子線治療

従来の治療用放射線ではエックス線が用いられてきたが、正常組織への影響がより少なく、副作用の原因を防げるとして、先進国を中心に近年普及し始めているのが陽子線を利用した治療装置だ
この陽子線治療では、陽子を加速させて、体の外から病変部に当てて治療する。
陽子線には、「ブラッグピーク」というエネルギーの大半を停止する直前に放出する物理学的特徴があり、病変部以外の正常組織には陽子線が当たらないのが大きな特徴だ。

世界でも最先端のがん治療装置

今回の陽子線治療装置システムは、1998年に北大の白土教授が開発し、北大が知的財産権を持つ「動体追跡照射技術」と日立の採用したスポットスキャニング照射技術を搭載した。
陽子線を細いビーム状にして病変部をスキャンするスポットスキャニング照射技術に特化した装置は、2014年2月に薬事承認を取得していたが、呼吸などで位置が変化する病変部をリアルタイム追跡し、正確な照射を可能にする動体追跡照射技術を加えて搭載し、同年10月には再度、薬事承認を取得、2015年3月には、筋肉や血管などの体内の軟組織も見ることができるガントリ搭載型コーンビームCT機能も追加し、3度目となる薬事承認を取得した。
これらの改良を重ねたことで、高精度な陽子線をあらゆる腫瘍へ集中的に照射し、正常部位への照射を大幅に減らすことが可能になった

世界の放射線治療を先導

今回のシブリーメモリアル病院への導入の他にも、世界トップクラスのアメリカ・メイヨークリニックには主要部分である加速器を北大型にした陽子線治療装置が導入されており、世界トップクラスの病院が相次いで、北大と日立の技術を導入することになる。
国内では北海道大学病院で既に同装置での治療が始まっており、北大では医理工学関係の研究教育を推進し、これからも産学協働研究・国産技術の生産で世界の放射線治療をリードしていく考えだ

© 2011 medfit-gishi
ページのトップへ戻る