診療放射線技師コラム

最終更新日:2019年6月20日

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診療放射線技師コラム

次世代のがん治療として『量子メス』の共同開発

2017.01.23

昨年12月に、放射線分野の研究機関である量子科学技術研究開発機構(量研機構)(千葉県千葉市稲毛区)と住友重機械工業、東芝、日立製作所、三菱電機の4社が包括協定を結んで、「量子メス」と呼ばれる次世代のがん治療装置の開発を行うことを発表した。

この「量子メス」は重粒子線のがん治療装置で、放射線治療のうち、「重粒子線」は他の細胞にダメージを与えることなく、身体の深部にあるがん細胞を直接狙って治療できる。従来のがん治療における放射線治療とは異なる『最先端』の放射線治療法だ。

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クマムシの遺伝子がヒトDNAを放射線から守る

2016.11.08

今年9月に国立遺伝学研究所(静岡県三島市)と東京大学などは共同で、小動物のクマムシが放射線からヒト細胞のDNAを守るのにも役立つ遺伝子を持つことを発見したと発表している。

高温や真空、宇宙空間などの過酷な環境でも生きることができることから「最強の生物」とも呼ばれるクマムシ。

今回の共同研究グループがクマムシのゲノム解読(全遺伝情報解析)を行ったところ、クマムシに固有に見られる新規タンパク質「Dsup(ディーサップ)」が培養したヒト細胞の放射線に対する耐性を向上させたという。

同研究成果は、9月20日付けの英科学誌「Nature Communications」(電子版)に掲載されている。

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高齢者の圧迫骨折、MRIによる早期検査で「遷延治癒」を予測

2016.08.17

骨密度が低下したり、骨質が劣化することが原因になって骨折などを引き起こす「骨粗鬆症」を発症する高齢者は多く、70代で約20%、80代で約40%となっており、さらに今後はこの「骨粗鬆症」を発症する高齢者が増加傾向をたどるとことが予想されている。

この骨粗鬆症では、転倒・打撲などの受傷がなくとも日常的に「圧迫骨折」を発生する恐れがあるとされており、特に高齢者の場合、脊椎・腰椎での圧迫骨折を発症するケースが多いという。

大阪市立大学が7月5日に発表したプレスリリースによると、同大・高橋真治病院講師ら(医学研究科整形外科学)の研究グループが、MRIを用いて骨粗鬆症性椎体(ついたい)における予後を早期に予測できることを突き止めたという。 同研究成果は、6月25日付けの医学専門誌「Osteoporosis International」(電子版)にも掲載されている。

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MRIで「髄鞘」の再生過程を可視化、神経再生医療に期待

2016.04.01

神経難病とされる「多発性硬化症」
中枢神経系である脳脊髄の「髄鞘(ずいしょう)」と呼ばれる構造物が脱髄(崩壊すること)や再骨髄化(再生すること)を繰り返す疾病だ。
この髄鞘の脱髄が生じることで身体の麻痺や感覚障害などの症状が現れるが、一方で再髄鞘化によってそれらの症状は一般的に消失する。
しかし、これまで髄鞘の状態、特に再髄鞘化(髄鞘の再生)を可視化する方法は確立しておらず、多発性硬化症の患者の診断や正確な病状評価を行う場合や髄鞘の再生を促進する新たな治療薬を開発することの妨げとなっており、その確立が課題となっていた。
今回、慶應義塾大学では3月2日に岡野栄之教授(医学部生理学教室)、中村雅也教授(整形外科学教室)、鈴木則宏教授(内科学教室(神経))、陣崎雅弘教授(放射線科学教室(診断科))らの合同研究チームが、MRIを用いて脳脊髄の再髄鞘化を可視化することに成功したと発表した。
研究成果は「The Journal of Neuroscience」(電子版)に同日付けで掲載されている。

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福島原発事故後の小児甲状腺がん、「被ばく」が原因で50倍に

2015.11.09

東京電力の福島第1原発事故の後、2012年9月になって環境省に「原子力規制委員会」が発足されるまでの間に、原子力安全行政担当として活動していた経済産業省「原子力安全・保安院」では、国際原子力・放射線事象評価尺度(INES)で最も深刻とされる「レベル7」と暫定評価した。
これは、実際に放出された放射能量などの規模は違うが、1986年の旧ソ連・チェルノブイリ原子力発電所事故と同じレベル評価だ。 このチェルノブイリ原発事故後には、18歳未満の子どもによる小児甲状腺癌の増加が見られた。
岡山大学大学院の津田敏秀教授らの研究チームでは、福島県で増えている小児甲状腺がんの多くは被ばくが原因で発症したとの分析結果をまとめ、疫学分野のトップジャーナルの一つである国際環境疫学会の医学雑誌「Epidemiology(エピデミオロジー)」(電子版)に10月6日付けで発表した。
福島県の小児甲状腺検査を対象とした疫学研究が、国際的な医学雑誌に論文として掲載されるのは初となる。

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【広島】がん高精度放射線治療センター完成

2015.10.21

日本で放射線と言った時、歴史的な観点から広島、長崎を思い浮かべる人が多い。
去る9月26日、広島県東区二葉の里にて「県立広島がん高精度放射線治療センター」の完成記念式典が開かれた。
2015年10月1日をもって開業となる。 患者の治療において前面に押し出されることが少ない診療放射線技師にとっては日本で最高の施設と言えるだろう。

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日立製作所が「高精度放射線治療システム研修センター」を開設

2015.10.07

副作用の少ないがん治療法として世界中で注目され、ニーズが高まっている放射線治療がある。
がん周辺の正常部位への影響を少なくし、腫瘍にピンポイントで照射する「高精度放射線治療」だ。
国内最大の電機メーカーである株式会社日立製作所と放射線腫瘍学の先端的技術の開発・製造・販売を専門とする日本アキュレイ株式会社は、放射線治療システム「トモセラピー(TomoTherapy)システム」のサポート体制の拡充や放射線治療システム事業の強化・拡大を目的として、9月2日に、日立グループで大手医療機器メーカーの株式会社日立メディコの柏事業場内(千葉県柏市)に「日立高精度放射線治療研修センター」を開設した。
同センターは日立メディコが運営し、日立製作所が2016年4月1日以降、承継する予定になっている。

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大分県放射線技師会が原発の再稼働での重大事故に備え

2015.09.17

8月11日、東日本大震災後の新規制基準下で初めての原発再稼働が九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)で開始された。
再稼働の動きは今後進むと見られ、四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)では今冬以降には再稼働が開始される予定だ。
このような中で、大分県では県放射線技師会が主体となって、7月中旬に大分市内で「放射線管理セミナー」を開催し、原発での重大事故を想定した取り組みを行っている。

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GEヘルスケア・ジャパン社が循環器用超音波診断装置を新開発

2015.08.20

人口の高齢化に伴い、心疾患・脳血管疾患はそれぞれ、国内の死因2位と4位になっており、循環器系疾患の割合は年々増加している。
診断・治療技術の向上に加えて、近年では、患者への迅速な診断・治療からフォローアップまでの「ケアサイクル」の効率化が求められている
循環器系疾患の診断での医療現場のニーズに対応して、医用画像診断装置を扱うGEヘルスケア・ジャパン株式会社は、新開発した循環器用超音波診断装置3機種を7月7日に発売した。

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放射線を受けたヒト細胞の障害感知・修復の仕組み

2015.06.11

放射線によるDNA(デオキシロボ核酸)への受傷は、発がんや細胞老化の原因となることが知られている。
4月23日、東北大学の研究グループは、放射線の影響によってDNA二本鎖切断(DSB)が生じた近傍の転写(DNAからRNAを合成する過程)が止まり、障害を感知して修復に向かう仕組みを解明したことを発表した。
この研究成果は同日付の米科学誌「Molecular Cell」(電子版)に掲載されている。

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