診療放射線技師コラム

最終更新日:2018年5月23日

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診療放射線技師コラム

肺の生活習慣病ともいわれる『COPD』による老化現象を解明

2018.05.14

大阪大学は3月29日、武田吉人氏(同大大学院医学系研究科助教)、熊ノ郷淳氏(呼吸器・免疫内科学教授)らの研究グループによって、独自に作成した慢性閉塞性肺疾患(COPD)モデルマウスの長期研究から、同マウスは、加齢とともにCOPDを進行させ、様々な老化表現型を示すことを突き止めたと発表した。

同研究成果は、英国科学誌「Scientific Reports」(電子版)に掲載されている。

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耐性菌を生じない『緑膿菌感染皮膚潰瘍』の新治療法

2018.04.27

近年、抗菌薬に対する耐性菌の問題が世界的に注目されている。その中で、新たな細菌感染の治療法として注目されているのが「PDT」だ。

同治療法では、光感受性物質を投与して、それを標的となる組織に集積させた後に、特定の波長の光を照射することで生じる活性酸素で標的細胞(細菌)を死滅させる治療を行う。

既存の抗菌薬の治療と全く異なる作用機序で殺菌を行うことで、問題となる耐性菌を生じる事がないという特徴がある。

大阪市立大学は3月9日、鶴田大輔氏(同大大学院医学研究科教授)、小澤俊幸氏(同講師)らの研究グループとSBIファーマ株式会社が共同で行った研究から、緑膿菌感染皮膚潰瘍に対して、「ALA(5-アミノレブリン酸)」の局所投与と「PDT(LED光を用いた光線力学療法)」を行い、緑膿菌を殺菌し、細菌感染していない場合と同等の創傷治癒促進効果を得ることに成功したと発表した。

同研究成果は、皮膚科学専門誌「Journal of Dermatological Science」(電子版)に掲載されている。

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脊髄損傷の神経幹細胞移植、「抗HMGB1抗体」の投与が効果示す

2018.04.12

九州大学は3月9日、中島欽一氏(同大大学院医学研究院教授)と、上薗直弘氏(鹿児島大学大学院医学系学府博士課程4年)らの研究グループ、西堀正洋氏(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科教授)らが共同で行った研究から、脊髄損傷マウスの急性期に「抗HMGB1抗体」を投与することによって、二次損傷で見られる血液-脊髄関門の透過性亢進を抑制し、脊髄浮腫を軽減させることを発見したと発表した。

同研究成果は、「Stem Cells」に掲載されている。

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『新型シリコン光センサ』で高感度の小型PET装置を開発、名大など

2018.01.29

癌などの腫瘍の早期発見に有用として注目される「ポジトロン(陽電子)放射型断層撮像法(PET)装置」

主に組織の形態を観察するX線CTやMRIに対して、生体の機能を画像化するPET装置は、陽電子の検出を利用した検査法として用いられ、腫瘍における活発なブドウ糖代謝を検出することで癌の全身測定などに利用されている

名古屋大学は11月28日、山本誠一氏(同大大学院医学系研究科教授)、加藤克彦氏(同教授)、中西恒平氏(同大学院修士課程)が、阿部真治氏(名古屋大学医学部附属病院技師長)、藤田尚利し(同技師)、渡部浩司氏(東北大学サイクロトロンセンター教授)と共同で、新型シリコン光センサを用いた『小型PET装置』の開発に成功したと発表した。

同研究成果は、11月4日付けの欧州放射線科学専門誌「Nuclear Instruments and Methods in Physics Research Section A(電子版)」に掲載されている。

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骨のコラーゲン繊維で『グリコサミノグリカン』が分解を調節

2017.12.12

健康な骨では、骨吸収と骨形成とのバランスがとられて骨量が維持されている。しかし、骨粗しょう症ではそのバランスが壊れ、破骨細胞による骨吸収が亢進して骨量が減少する。

破骨細胞による骨吸収において、破骨細胞から放出される「プロトン」が酸性微小環境を作成し、無機質(骨組織の65%を占める)が酸によって溶解することで骨が脱灰されることが分かっている。

一方で、骨組織に最も多く存在する有機質はコラーゲン線維だが、破骨細胞から分泌され酸性条件下で活性化した「カテプシンK」がコラーゲン線維を分解する働きを持っている。

また、コラーゲン線維に次いで、骨に多く含まれる有機質である「プロテオグリカン」では、枝分れのない長鎖多糖で、2糖の繰り返し構造からなる『グリコサミノグリカン(GAG)』がプロテオグリカンの糖鎖として存在している。

弘前大学は10月26日、多田羅洋太氏(同大大学院医学研究科助教)、須藤晋一郎氏(同助手)、伊東健氏(同教授)らの研究グループが、酸性条件下で「硫酸化グリコサミノグリカン(GAG)」がコラーゲン線維に結合することで、『耐酸性コラーゲン線維』が形成されることを初めて発見したと発表した。

同研究成果は、「Glycobiology」(Advance articles)で公開されている。

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放射線防護剤『5CHQ』を開発、徳島大など

2017.11.21

現在、国内で継続的ながん医療を受けている患者数は、約150万人にも上るとされる。その内訳では、約3割は「放射線治療」、約8割が「化学療法」の適応となっている。

これらの治療においては、軽微なものも含めて「副作用の発生率」が高くなっており、一方で臨床的に深刻な正常組織障害が発生しない投与線量・投与量としての処方になるために、根治にも至らない状況が生じているのが現状だ。

徳島大学は10月5日、森田明典氏(同大学大学院医歯薬学研究部医用理工学分野教授)らの研究グループが、広島大学、東京理科大学、量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所、東北大学、東京大学との共同研究によって、正常組織の放射線耐性を高める放射線防護剤『5CHQ』を開発したことを発表した。

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「第5回モニタ精度管理セミナー」を開催、JARTとJIRA

2017.08.29

公益社団法人日本診療放射線技師会(JART)と一般社団法人日本画像医療システム工業会(JIRA)は、7月1日、「第5回モニタ精度管理セミナー」を開催した。(JART本部講義室(東京都港区)にて)

JARTとJIRAの企画によって2012年に始まり、その後年1回、開催されている「モニタ精度管理セミナー」では座学にくわえ、実機を使って精度管理について学ぶ内容になっている。(今回は約50名の診療放射線技師が参加)

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世界最高速のMRIシミュレータ開発に成功

2017.07.04

国内では日常的な診療に約 6千台が使用されており、最先端の医療診断装置とされるMRI(磁気共鳴画像法)装置。その市場では世界的には毎年約60億ドル(約7000億円)にのぼり、そのうち85%のシェアは欧米の三大メーカーが占めるが、日本メーカーでは主要2社のシェアを合わせても残りの15%に満たないのが現状だという。

また、その中でもMRIのソフトウェア面(撮影プログラム)であるパルシーケンス開発においては、国内の開発状況は世界に肩を並べるとは言い難いとされている。

筑波大学では5月25日、巨瀬勝美氏(同大数理物質系教授)と株式会社エム・アール・テクノロジー(茨城県つくば市)の共同研究グループが、コンピュータ上でMRI撮像プロセスを忠実に再現する世界最高速の実用的MRIシミュレータの開発に世界で初めて成功したことを発表した。

同研究の成果は、5月20日付けの「Journal of Magnetic Resonance」(電子版)に公開されている。

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画像下治療を行う放射線従事者の水晶体被曝

2017.06.23

近年、画像下治療(IVR)などに携わる放射線従事者が白内障などの放射線障害を発症するケースが報告されている。

そのため、放射線白内障は「閾(しきい)線量」が従来の設定値よりも低いことが考えられるようになっている。

民間の国際学術組織・国際放射線防護委員会(ICRP)では、水晶体等価線量の限度を、2011年に従来の「150mSv/年」から「20mSv/年」へ大幅に引き下げる声明を発表。さらに、2012年に『ICRP勧告』による注意喚起も促しており、ヨーロッパではこの新勧告を2018年度内に取り入れる方針になっている。

東北大学では4月26日、千田浩一氏(同大大学院医学系研究科放射線検査分野教授、災害科学国際研究所)と芳賀喜裕氏(仙台厚生病院非常勤講師)ら研究グループが、IVRを行う放射線従事者の眼の水晶体被曝線量を正確に測定し、軽量型放射線防護メガネの防護効果を初めて明らかにしたと発表した。

同研究成果は、4月3日付けの英科学誌「Scientific Reports(電子版)」に掲載されている。

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東芝メディカルが高精細CT装置「Aquilion Precision」を販売開始

2017.06.06

CT、MRIなどの画像診断装置の開発・販売を手掛ける東芝メディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市、瀧口登志夫社長)は、4月14日、「細かく撮影する」ことにフォーカスした世界初となる高精細CT装置「Aquilion Precision(TM)」(アクイリオン プレシジョン)の国内販売を開始することを発表した。

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