温もりを伝えるロボット義手用の人工皮膚が開発

最終更新日:2018年5月23日

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理学療法士コラム

温もりを伝えるロボット義手用の人工皮膚が開発

2014.12.22

手足の切断・離断によって義手や義足を装着せざるを得なくなった患者は、まずこれらを装着して生活できるように理学療法士の下で訓練を受けなければならない。
近年では義肢が飛躍的に発展し、ある程度思い通りに動かせてはいるが、温度や圧力、湿度を感じることは不可能だった。
これでは体温など、人と人との触れ合いを伝えることが出来ない。
しかし、現在開発が進んでいる人工皮膚を用いれば、これら繊細な手触りや温度を体感することが可能になり、多くの義肢使用者の光となると考えられている。 義肢使用者と常に向き合い、悲しみを目の当たりにしてきた理学療法士にとっても注目のニュースと言えるのではないだろうか。

ロボット義手用の人工皮膚

医師が、理学療法士が、そして義肢装具士がどれだけ尽力したところで義肢を通して温度・圧力・湿度を伝えることは出来ない。
しかし、今月10日、韓国のソウル大化学生物工学部キム・デヒョン教授の研究チームが伸縮性のあるシリコン・ナノリボンを利用したロボット義手用“スマート”人工皮膚の開発に成功したと発表。
このスマート人工皮膚には圧力・温度・湿度センサーが埋め込まれ、神経刺激用電極と体温に似た電気抵抗ヒーターも内蔵している。
この人工皮膚をロボット義手に装着し、神経と連結することで温度を知覚することが可能だ。 また、この人工皮膚をかぶせた状態で湿気を含んだ物とそうではない物に触れさせるテストを行ったところ、乾いているか濡れているかの判断ができることも分かっている。

脳神経に人工皮膚を接続

研究者たちは、将来的には今回発表した人工皮膚を脳神経に直接接続させることを考えているようだ。
脳神経とリンクすることで、今までの義肢よりもさらに繊細な動作や感覚を手に入れることが出来る。
これによって、事故などで切断を余儀なくされた人の感覚を取り戻すことが可能で、先天的に手足が欠損している人にも触れ合いの温かみを伝えることが可能となるので非常に画期的だ。

人工皮膚の進化は理学療法士の業務に大きな変化を与えることは間違いない。
今まで義肢の限界を感じ、辛い現実に直面することも多かったのではないだろうか。
今後の発展次第で、不可能は可能となる。しかし、感覚があるからといって動かせなければ本来の目的を果たせない。
理学療法士が義肢の扱い方を教えることで、ようやく義肢として成立するのだろう。
人工皮膚を纏った義肢を、自分の手足にするためには理学療法士の力が必要不可欠だ。

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