各地でロボットスーツの利用が広まる

最終更新日:2018年7月20日

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理学療法士コラム

各地でロボットスーツの利用が広まる

2014.11.17

佐賀大学医学部付属病院は10月28日、歩行支援ロボットスーツ「HAL」やHondaアシストなどのリハビリ機器を備えたリハビリテーション外来を開設した。
電気信号を感知して筋肉を動かす仕組みのこれらリハビリ機器の中でも、特にロボットスーツの需要が高まっている。
ロボットスーツによって理学療法士の負担が軽減するだろうと考えられているため、注目していく必要があるのではないだろうか。

ロボットスーツの有用性

10月29~31日に開催された「次世代ヘルスケア展」で神奈川県横浜市の長田病院リハビリテーション室室長 佐治周平氏がロボットスーツHALを使った実証の成果を報告している。
2004年にくも膜下出血で倒れ、一命を取り留めたものの両下肢不全麻痺の後遺症で悩まされている患者に、ロボットスーツを利用した立ち上がり訓練・歩行訓練を紹介。
初期実施後、体幹の緊張アップ・曲がらなかった左膝関節が曲げられる・通常時の歩行の算定感が増すなどの成果が確認されている。
ロボットスーツを使う際には、理学療法士から利用動作を学習してもらうのが重要だと佐治氏は語る。
リハビリを長らく受けていなかった患者は自己流の動作が身に付いてしまう可能性が高いのだ。
正しい動き方や動作を再確認してもらうためにも、理学療法士の指導が必要となる。

精神面にも影響

リハビリとしてロボットスーツを導入する事でADL(日常生活動作)、QOL(生活の質)が共に向上することが判明した。
2013年4月からすでに導入されていた国立病院機構徳島病院では、現在に至るまで26人の患者がロボットスーツを利用し、一定以上の効果を得ている。
このロボットスーツがもたらしたのは身体的な物だけではない。最新技術に触れること、そして実際に歩けることで、リハビリに前向きになれるのだ。
ロボットスーツは、リハビリ時の患者の身体補助だけではなく、精神面でのケアも補助してくれるので、理学療法士の負担はさらに軽くなっていくだろう。

今後の課題

長らくロボットスーツと関わってきた佐治氏によると、まだまだ完成の域に達していないとのこと。
医療の現場で求められているものと若干の相違があるのだ。
その差を埋めるには「シンプル」「壊れない」「安価」といった3つのポイントを満たす必要があり、まだまだ改善の余地がある。
将来的には理学療法士が目を離しても安全にリハビリが行える機器になることが目標だ。
近い将来ロボットスーツが「完成」し、普及が進むことで「歩けない」という悩みがなくなるかもしれない。

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