歩行訓練に支援ロボットが続々登場

最終更新日:2018年11月18日

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理学療法士コラム

歩行訓練に支援ロボットが続々登場

2015.10.19

「人とロボットが共生する世界」。将来的にそんな光景が日常になる日はそう遠くはないのかもしれない。
人間機械協調技術の研究開発を推進する豊橋技術科学大学(豊橋市)の研究グループは、歩行訓練などのリハビリを支援する次世代型ロボット「Lucia(ルチア)」を開発した
同研究グループが2013年に福島県立医科大学と協働して開発した回診支援ロボット「Terapio(テラピオ)」の機能に加え、自律学習機能、映像音響機能、対人センシング機能などを新たに備え、主機能の歩行訓練支援では患者の横に付き添いながらゆっくりと移動し、患者のリハビリの様子の撮影も行うなど、医療・介護・リハビリの様々な場面でサポートする多機能型ロボットに進化した。

進化する多機能型ロボット

福島県立医科大学との共同研究によって開発された「Terapio(テラピオ)」は、主に院内の回診業務支援が目的だった。
そのため、回診時の患者のデータ記録・保存や診療器具を運搬できる機能を備えていた。
今回の「Lucia(ルチア)」は、その基本機能に加え、理学療法士などがリハビリ業務として行う歩行訓練を支援することを新たな目的として、歩行経路を学習し、患者の歩行距離の測定や歩幅・姿勢の推定を行うプログラムや床に映像を出したり、音を流したりして患者の歩行を誘導する機能などが新たに導入された。
円柱形で直径50センチ、高さ80センチ、重さ63キロとずんぐりとした出で立ちだ。
研究グループでは、「すくみ足」状態のパーキンソン病患者や「非対称歩行」の片麻痺患者に対して、患者に踏み出す位置を提示したり、全身姿勢を検知しながら歩行訓練などの支援を行うことが出来るとしている。
また、将来的には認知症患者への癒やしや映像音響での働きかけ、介護施設入居者の安否や所在を確認する見守り支援の機能も備え、多機能ロボットとして活躍を目指している。

歩行リハビリ支援ロボット「Tree」

社会福祉法人シルヴァーウィングが運営する「特別養護老人ホーム新とみ」(東京都中央区)は8月4日、ロボット開発などを行うリーフ株式会社(北九州市小倉北区)が手掛ける歩行リハビリ支援ロボット「Tree」を導入した
患者や要介護者が早い時期から歩行訓練を行うのを支援するロボットだ。
販売価格は330万円(税別)で、台車などを使えば女性スタッフでも移動できるような重量(約54kg)とサイズ(幅48cm×奥行き48cm×高さ99~130cm)になっており、球と駆動部が一体化した「球体駆動モジュール」を採用していることで全方位駆動が可能になっている。
歩行訓練時には、ふくらはぎに装着した親機と専用インソール(靴の中敷き)から両足のバランス、足を踏み出す場合の足裏にかかる圧力の分布、足裏の接地位置、踏み出しタイミングなどの測定データをBluetoothでTree本体に取り込む
蓄積した測定データから、歩行動作の安定性や歩幅の向上、歩行時の姿勢改善などがTreeのモニター上に数値化される機能もあって、患者本人も歩行訓練の効果を実感できて、モチベーションが上がるようだ。
同施設の理学療法士門馬一悦氏は「Treeの画面上の数字を見ながら、具体的な指示も出来る」と語っており、スタッフからも信頼を得ている。
それぞれの患者ごとに歩行訓練の数値データが保存・管理できるため、リハビリスタッフが交代しても継続的な訓練を行えるというメリットもある。

ホンダ、歩行訓練機器「歩行アシスト」を発売

機械工業メーカーのホンダは歩行訓練機器「歩行アシスト」のリース販売を11月から病院や施設など向けに始めることを7月21日に発表した。 「歩行アシスト」は、同社が開発したヒューマノイドロボット「ASIMO(アシモ)」の研究開発で培った歩行理論を採用しており、1人では歩行が困難な高齢者やリハビリ患者ら向けに開発された。 リース価格は月額4万5千円で3年間のリース契約だ。
導入後には、年1回の定期保守点検と実機講習会が行われる。
3kgにも満たない機器を腰と両足に装着すると、歩行時の股関節の動きを内蔵センサーが検知し、足を前に出したり後ろに引いたりする動きをモーターによって補助する。
リチウムイオン電池で動く仕組みだ。 理学療法士などの指導を受けての利用が前提だ。2013年から全国約50の病院や施設で先行使用も住んでおり、同社では初年度450台の契約を目標にしている。

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