がん免疫領域での創薬提携契約、小野薬品とスイス・Numab社

最終更新日:2018年5月23日

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薬剤師コラム

がん免疫領域での創薬提携契約、小野薬品とスイス・Numab社

2017.05.18

小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、相良暁社長)は3月28日、Numab Therapeutics AG 社(本社:スイス・フェフィコン、David Urech、Oliver Middendorp共同最高経営責任者)と、がん免疫領域での『多重特異性抗体』の創製を目的とした創薬提携契約・オプション契約を締結したと発表した。

スイス・Numab社のがん免疫領域での多重特異性バイオ医薬品

今回、小野薬品の創薬での提携先となったNumab社は、がん免疫(・免疫領域)での「多重特異性バイオ医薬品」のパイプラインを有する2011年設立の医療ベンチャー。

複数の特異性をもつような抗体の多重特異性抗体(バイスペシフィック抗体)は、免疫学的な検査法において有効な抗体であるとされ、免疫診断薬・治療薬などに利用されるが、近年では、がん細胞を細胞傷害性細胞に近接させて破壊する役割を担うことから「がん免疫療法」としても注目されている

Numab社の展開する多重特異性抗体医薬品は、複数の標的を同時に制御することで様々な疾患での治療回避機構を解決するとして、すでに多くの製薬企業が同社との創薬提携契約を交わしている。

パーツの組み合わせによる独自の多重特異性抗体作製プラットフォーム

同社が有する多重特異性プラットフォーム技術は、新規かつ極めて安定な構造を持つユニット骨格と、それぞれ独立した結合特異性のパーツを組み合わせる発想による優れた合理性と多様な再現性を持っている。また、新規の作用機序を有しており、有効性・安全性を考慮した臨床用の治療薬候補も迅速に作り出せるという。

同社では、がん免疫・その他の疾患領域における標的の組み合わせのために医薬品の構成パーツの品揃えを持続的に拡充しており、幅広い多重特異性抗体医薬品の創製が可能だ

創製する多重特異性抗体、がんに苦しむ患者の希望に

今回の契約に伴い、小野薬品では、Numab社の革新的な創薬アプローチに基づいて作製された新薬候補抗体の知的財産権取得と、独占的開発・商業化のオプション権獲得で合意。

対価としては、小野薬品がNumab社に対して、提携期間中での研究費用は支払う。また、契約一時金、研究・開発の進捗に応じたマイルストン、売上高に応じたマイルストンなど総額で最大2億5800万スイスフランの支払いと、売上高に応じたロイヤルティの支払いを予定している。

小野薬品では、Numab社の技術か同社のがん免疫領域における創薬研究に適していると判断し、今回の提携によって創製する多重特異性抗体が、がん患者への希望を与えると期待を寄せている。

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