大鵬薬品が癌領域のバイオベンチャー向けCVC設立

最終更新日:2018年5月23日

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薬剤師コラム

大鵬薬品が癌領域のバイオベンチャー向けCVC設立

2016.07.05

抗がん剤などの製薬を手掛ける大鵬薬品工業株式会社(本社:東京都千代田区、小林将之社長)は4月15日に、癌領域を中心とした創薬などの開発を行う国内外のバイオベンチャーに出資を行うコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)である「Taiho Ventures, LLC(大鵬ベンチャーズ)」(本社:米国カリフォルニア州、President:浅沼栄)を設立したと発表した。

プレジデントに就任した浅沼栄氏は安田企業投資のベンチャーキャピタリストとして2000年からアメリカに駐在。これまで累計35社に投資し、投資成績では11社が株式上場し、8社が買収という実績を持つ。また、これまでに国内大手製薬企業であるアステラス製薬のアメリカでのベンチャー企業向けのCVCであるアステラスベンチャーマネジメントLLCの社長兼CEOとしてベンチャー投資や研究提携などに関わってきた。直近では、大鵬薬品の子会社としてオンコロジー(腫瘍学)や抗がん剤の創薬におけるグローバル開発拠点であった大鵬オンコロジーに所属していた人材だ。

癌領域に注力する大鵬薬品では、新会社の設立によって出資先を通じて、自社では開発できない創薬技術などを早期の段階で獲得する狙いで、投資規模は5000万米ドル(約54億円)だという。

コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)による投資

コーポレートベンチャーキャピタル(CVC:Corporate Venture Capital)は、スタートアップに対する投資などを行うための機能を持つ組織で、一般的なべンチャーキャピタル(VC)では、ハイリターンのキャピタルゲインを狙うケースが多いが、CVCでは投資元が運営する事業とのシナジーを目的に投資されるケースが多い。

近年では、国内でもテクノロジー関連のベンチャー企業に投資を行うCVCが設立されていることで注目を集めており、今回設立された大鵬ベンチャーズでは、オンコロジー領域の革新的な新薬開発・創薬基盤技術開発を行う日本国内や欧米のバイオベンチャー企業や研究者への投資を行う。

有望なバイオベンチャー企業への支援・協業を加速

大鵬薬品では2014年6月に、オープンイノベーション(新技術・新製品の開発)への投資会社であるRemiges BioPharma Fund, LPに最大3,000万米ドル規模の出資を決め、欧米の大学、研究所、成長初期段階であるベンチャーとのネットワークの構築や人材の育成などによるがん治療における創薬開発の強化にも取り組んでいた。

グローバルオンコロジーカンパニーへ

これまでに日本発としてがん治療における新薬の研究開発を行ってきた大鵬薬品では、従来の自社のリソースである「経口抗がん剤」を活用しながら、創薬に特化する投資会社への出資やオンコロジー領域の投資を行うCVCの設立によって、オープンイノベーションへのアクセスや投資先のベンチャー企業への支援を行い、自社にも有望な創薬技術などを取り入れることで創薬力の強化を図る方針。また、オンコロジー領域におけるグローバルでのリーディングカンパニー(グローバルオンコロジーカンパニー)を目指していくとしている。

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