京大が創薬人材養成のための「創薬医学講座」を設立、製薬企業が賛同

最終更新日:2018年7月20日

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薬剤師コラム

京大が創薬人材養成のための「創薬医学講座」を設立、製薬企業が賛同

2016.06.20

京都大学大学院医学研究科は4月に、大日本住友製薬株式会社・小野薬品工業株式会社・田辺三菱製薬株式会社・杏林製薬株式会社の製薬企業4社の支援を受けて、創薬人材の養成を目的とした寄附講座「創薬医学講座」を設立した。来年4月に開講して平成32年3月までの限定講座で、期間終了後は3年ごとに延長を協議する予定だという。

進歩が著しい医療業界において、独創的新規医薬品の創出という面ではその進展は遅れている。そこで医学の知を創造する大学医学部と最先端の製薬技術を有する製薬企業が密接な連携をすることで創薬分野の進歩を目指すために、京都大学医学研究科では産学連携による新規医薬品開発のためのメディカルイノベーションセンターを設立し、これまでにも大型産学連携プロジェクトを展開してきた。

今回設立された創薬医学講座は、この新薬の創薬を目的として、医学研究科の中で医学の系統的教育を行う産学連携で初となる創薬人材育成の試みだ。

ポストゲノム時代の創薬人材を育成

現代はポストゲノム時代と言われ、遺伝子レベルでの医療の研究が進み、未知の遺伝子の解析や遺伝子レベルで効果のある新薬の創薬が期待されている。それに背景に国内の製薬企業や教育機関においても創薬手法を抽出するとともに、最新のゲノム医学やゲノム創薬にも精通した今後の創薬を担う人材養成が求められる。

製薬会社の研究者や医師が対象に

今回の講座の対象者は、製薬会社で創薬の中心を担う医学部以外の学部出身者、既に製薬会社で創薬の経験を積んだ研究者、医師・医学部出身者などになる。

創薬医学講座は、4つのLayer(レイヤー)に分けられており、医学部以外の学部卒業生には、基礎医学のLayer 1(コアとなる知識の講義・実習)、医学部卒業生を含む全履修生には、最新の創薬に必要なLayer 2(臨床遺伝学、バイオインフォマティクスなどの実習)、様々なヒト疾患を対象にしたLayer 3(病理・病態から医薬品開発までの演習)、創薬基盤となるLayer 4(バイオバンク、ビッグデータ、探索臨床、知財、創薬のビジネスモデルなど)が学べる。

また、製薬会社研究者、医師・医学部卒業生は、これまでの経験から今後必要と思われるレイヤーを選択して受講できる。キャリアパスに合った創薬研究を行えるとともに、各教員が従事するメディカルイノベーションセンターでの産学連携プロジェクトなどの創薬研究にも参画して講座の知識を実践できるという。

創薬の様々な過程を推進する人材

今回の調査は、経済産業省補助金の「ロボット介護機器開発・導入促進事業(基準策定・評価事業)」の研究開発課題として取り組まれる事業。
創薬の推進に重要な製薬企業やバイオベンチャーでの研究職、起業家、製薬会社開発マネジメント、大規模リサーチ解析、デジタルヘルスマネジメントなどで活躍する人材を養成していく考えだ。また講座運営にあたっては、協力製薬企業との協議会を設ける方針で、企業が求める人材像もキャリア教育に反映させていくという。

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