女性アスリートに多い「無月経」を防止、女性アスリート外来を開設

最終更新日:2018年7月20日

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薬剤師コラム

女性アスリートに多い「無月経」を防止、女性アスリート外来を開設

2016.01.18

2020年の東京オリンピックに向けて若手アスリートの活躍が期待される一方で、女性アスリートには女性特有の月経トラブルである「無月経」の問題に注意しなければならないようだ。
アスリートでなくとも体重増加を心配して炭水化物の摂取量を減らしたり、ダイエットのために栄養の偏った食事をしている女性は多く、それによって「無月経」・「生理不順」に陥ることもある。
さらに女性アスリートの場合は、運動によるエネルギー消費が多いため、特に多く見られる月経異常や疲労骨折などの怪我がないように無理なトレーニングを避けることに加えて、身体を「健康な状態」に保つ栄養管理が重要になるという。

女性アスリート外来

順天堂大学医学部附属の順天堂医院(東京都文京区)に昨年10月に開設された「女性アスリート外来」では、女性アスリートが陥りやすい三主徴である「エネルギー不足」、「視床下部性の無月経」、「骨粗鬆症」を若い女性アスリートが発症するのを防ぐために「摂取エネルギーバランスの調整」や「栄養指導」を行っている。
疲労骨折や靭帯の損傷、怪我がなかなか治らないなどではトレーニングの成果を発揮できないにとどまらず、アスリートとしてのキャリア継続を困難にする場合もある。
そこで、同医院と順天堂大学医学部付属病院内(千葉県浦安市)では、女性アスリート専門の窓口としてこの外来を開設した。
この1年で約150人が受診しており、その約8割は「無月経」か「生理不順」の症状を抱えていた。

エネルギー不足や女性ホルモン「エストロゲン」が低下

「無月経」は3ヶ月以上生理がない状態で、主な発症要因は「摂取エネルギー」よりも「消費エネルギー」が上回るネルギー不足や女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌の低下だ。この「無月経」が続くと、骨がもろくなり、疲労骨折しやすい身体になる。
また、卵巣機能が低下するなど不妊のリスクも高まるという。
日本産科婦人科学会と国立スポーツ科学センター(JISS)が女子大学生ら2153人を対象に実施した調査では、無月経だった割合が一般の学生で2.4%だった一方で、全国大会レベルの学生アスリートでは7.6%と3倍以上の割合になったという。
さらに疲労骨折を経験した割合も、運動している学生では、一般の学生に比べて約5倍と高くなっており、うち4割は成長期である16~17歳時に発症していた。

啓発や講習会で正しい知識を

マラソンなどの競技では低体重や低体脂肪が好まれ、何も食べずに減量を行うなどでエネルギー不足に陥りやすいことに加えて、若い女性アスリート自身の知識不足もあって無月経が深刻な問題として捉えられていないことで、大会の記録を優先して生理の不快感や腹痛は避けたいと本来の体調に合わせるよりも生理が来ない状態を望む選手も多いという。
また10代で婦人科を受診することへの抵抗があったり、指導者・保護者らの指導やサポートも足りていないのが現状という。同学会やJISSでは、女子アスリート選手の心身の問題に目を向けてもらうように指導者や保護者への啓発や講習会などを開いている。

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