鹿児島市で日本薬剤師会学術大会が開催、「顔の見える薬剤師」へ

最終更新日:2018年11月18日

Select Language >>

0120-978-003
月~土 9時~18時 / 夜間・日・祝は受付のみ
薬剤師コラム

鹿児島市で日本薬剤師会学術大会が開催、「顔の見える薬剤師」へ

2016.01.14

「噴き上がれ!湧き上がれ!私たちの熱き思い―地域に求められる薬剤師として」を大会テーマに昨年を超えて全国から約7000人の薬剤師が参加した第48回日本薬剤師会学術大会が2015年11月22~23日、鹿児島市で開催された。
大会テーマに込められた桜島の噴火のように熱い思いを持った薬剤師らが「かかりつけ薬剤師・薬局」や「在宅医療」、「ICT」、「健康地域住民の健康支援」などの薬剤師を取り巻く様々な課題とともに過去最大の演題数が発表されることになった。 2015年には薬歴の未記載問題や無資格調剤などの問題が発覚して「調剤バッシング」が起きたほか、10月の財務省による調剤報酬の適正化案などで業界の先が見えない雰囲気を吹き飛ばし、将来へ向けて地域に求められる薬剤師像・「顔の見える薬剤師」を共有する大会となった。

「調剤報酬」の適正化案

財務省では10月30日の財政制度等審議会・財政制度分科会において社会保障制度の見直し案を提示する中で、「調剤報酬」の適正化案について、調剤基本料の「特例」点数の対象拡充や点数の引き下げを図るべきとしており、国が普及を推進している後発品(ジェネリック)医薬品の調剤が60%未満の薬局に対しては「マイナス10点」の減算措置を設けることなどを提案した。
また、調剤料が投与日数や調剤数に応じて段階的に点数が上がっていく仕組みを廃止して、「定額」へ移行する見直しも求めている。
日本薬剤師会の山本信夫会長は11月12日の定例会見で、この調剤報酬適正化案に反論していた。
大会運営委員長を務めた内野悟氏(鹿児島県薬剤師会会長)は、この調剤報酬適正化案が土台となった調剤報酬改定が2016年度に行われた場合は、県内の多くの薬局は「経営危機に陥る」と指摘した。

地方の薬局は経営危機に

内野氏によると、大会開催地となった鹿児島県では集落によっては1つの診療所とその門前薬局しかないこともあり、また薬剤師数も都市部に偏っているため、地方の薬局が抱える問題は都市部の薬局が抱える問題とは違うと指摘している。
薬局や薬剤師数が少ないだけでなく、地方では人口減少も顕著なため、地方薬局の経営にはそういった問題も考慮した対策が必要になるとしている。

来年の学術大会は名古屋市で開催

来賓として出席した渡嘉敷奈緒美氏(厚生労働副大臣)は、多くの薬剤師が現場で頑張っている一方、内閣府の規制改革会議では薬剤師の仕事に対する厳しい批判があることを指摘し、国が掲げる「患者のための薬局ビジョン」における「かかりつけ薬剤師」としての役割を、現状の薬剤師でもすでに担ってきていることをもっと国民に認知させていく必要もあるとコメントした。
なお来年の学術大会は、「プロフェッションを追求する─Best and beyond─」」をテーマに10月9~10日、名古屋市で開催予定になっている。

■メドフィットが納得の転職を実現します!
⇒薬剤師の求人一覧

関連コラム