糖尿病新薬で脱水症状、死亡者も

最終更新日:2018年10月23日

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薬剤師コラム

糖尿病新薬で脱水症状、死亡者も

2015.03.17

2014年に発売が相次いだ糖尿病新薬「SGLT2阻害薬」の「スーグラ」、「フォシーガ」、「アプルウェイ」、「デベルザ」、「ルセフィ」などを服用した糖尿病患者のうち、18人が脱水症状を起こした。
厚生労働省は薬の服用との因果関係を否定できないとして各製薬会社に対し、薬の添付文書では脱水症状に注意することを記載するよう改訂を指示し、医療機関には患者への慎重な投与を呼びかけるよう指示した。

『2型糖尿病』の新薬「SGLT2阻害薬」

新薬「SGLT2阻害薬」は、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣が原因で起こる『2型糖尿病』を対象としている。
国内の糖尿病患者の95%以上がこれに該当する。
2型糖尿病では患者の体内で血糖を下げるインスリンの分泌量が少なくなったり、肝臓や筋肉などの細胞がブドウ糖をうまく取り入れられなくなるため血糖値が上がる。 合併症として腎臓病や網膜症による失明にもつながる。
新薬はこれまでのインスリンの分泌を促すものと違い、尿中の糖を体内に吸収させるタンパク質(=SGLT)の働きを邪魔し、利尿作用によって尿と一緒に糖を体外に排出して血糖値を下げる作用がある。 体重を減らしたり血圧を下げる効果もあるとして注目されている。
※SGLT(sodium glucose cotransporter)は「ナトリウム・グルコース共役輸送体」と呼ばれるタンパク質の一種。
体内でグルコース(ブドウ糖)やナトリウムといった栄養分を細胞内に取り込む役割を担っている。
中でもSGLT2はその特徴として腎臓の近位尿細管に限定的に存在している。

糖尿病新薬の副作用

糖尿病新薬は2014年4月以降に国内で6製品が販売され、10万人以上が服用しているとされる。 副作用のうち重篤なものは皮膚障害、尿路感染症、脱水症などで死亡者でも出ており、薬との因果関係にかかわらず幅広く届けられる。
2014年6月と8月には、今回の新薬の副作用での症例調査とその対策を練るため日本糖尿病学会専門医らによる委員会が開かれて、高齢者への投与は慎重に検討すること、脳梗塞などの防止対策として適切な水分補給を行うことなどが呼びかけられた。

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