公開日:2021.06.04
最終更新日:2021.10.06
米ボストン大学の研究グループ(医学部泌尿器科)による小規模研究で、前立腺肥大症のホルモン系治療薬「デュタステリド」が、2型糖尿病・心疾患・脳卒中のリスクを増大させる可能性があることが示唆された。ここではデュタステリドが前立腺肥大の治療薬としてどのような効果があるのか、また長期使用による副作用などについて解説していく。
公開日:2019.03.04
最終更新日:2021.10.06
北海道大学は1月21日、絹川真太郎氏(同大大学院医学研究院循環病態内科学教室講師)らの研究グループによって、「脳由来神経栄養因子(BDNF、神経系の成長や維持に不可欠なタンパク質)」の投与で、心不全による骨格筋ミトコンドリア機能と運動能力の低下の治療することができることを明らかにしたと発表した。
同研究成果は、「Circulation」に掲載されている。
公開日:2019.02.19
最終更新日:2021.10.06
岡山大学は1月8日、藤原俊義氏(同大大学院医歯薬学総合研究科消化器外科学分野教授)、白川靖博氏(同准教授)らの研究グループによって、『食道がん』に対する腫瘍選択的融解ウイルス製剤「テロメライシンン(Telomelysin、OBP-301)」を用いた放射線併用ウイルス療法の臨床研究について、最終報告を行った。
同研究成果は、米国サンフランシスコで1月17日~19日に開催される「米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCO-GI)」で発表される予定だ。
公開日:2019.02.08
最終更新日:2021.10.06
九州大学は1月15日、王子田彰夫氏(同大薬学研究院教授)、進藤直哉氏(同助教)、小野眞弓氏(同教授)、大戸茂弘氏(同教授)、山口泰史氏(長崎国際大学薬学部教授)、桑田啓子氏(名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所助教)、浜地格氏(京都大学大学院工学研究科教授)らの研究グループによって、化学反応でタンパク質の機能を阻害する新しい分子デザインを見出し、これを応用して「強い薬効」と「高い安全性」を併せ持つ抗がん剤が開発可能であることを発見したと発表した。
研究成果は、英科学雑誌「Nature Chemical Biology」に1月14日付けで公開された。
公開日:2019.01.08
最終更新日:2021.10.06
大阪大学は11月21日、川合知二氏(同大産業科学研究所特任教授)、筒井真楠氏(同准教授)、有馬彰秀氏(同特任助教(常勤))、鷲尾隆氏(同教授)と、大河内美奈氏(東京工業大学物質理工学院応用化学系教授)らの研究グループによって、新たな「1粒子検出法」を用いて、インフルエンザウイルスの型(A型、B型、A亜型)を高精度に識別することに成功したと発表した。
この新たな検出法は、ナノポアセンサとAI技術を融合させたもの。
同研究成果は、「Scientific Reports」に公開されている。
公開日:2018.12.19
最終更新日:2021.10.06
英アストラゼネカ社は11月10日、SGLT2阻害剤「フォシーガ」(一般名:ダパグリフロジン、製品名:Farxiga)における『DECLARE-TIMI58試験※』の全ての試験において良好な結果だったと発表した。
※大規模な心血管アウトカム試験(CVOT)
同試験結果は、アメリカ・シカゴで開催されている米国心臓協会(AHA)学術集会2018でも発表されており、「New England Journal of Medicine」にも掲載されている。
公開日:2018.12.10
最終更新日:2021.10.06
米・マサチューセッツ総合病院の研究チームによって、『高用量(325mg/日)アスピリン』を週2回以上服用すると、肝臓がん(肝細胞がん)の発症リスクが低下する可能性があることが示された。
また、アスピリン服用による肝臓がんの予防効果は、服用量と服用期間に依存することも判明した。
詳細は、10月4日付けの「JAMA Oncology」(電子版)に掲載された。
公開日:2018.11.26
最終更新日:2021.10.06
細菌感染症の治療薬として、ペニシリンが発見されて以降、人々の健康に大きく貢献している『抗菌薬』。
しかし、近年では、多くの抗菌剤に耐性を示す「多剤耐性菌」によって発症する感染症が問題になっている。
そのため、『抗菌薬』の適正使用を行うとともに、「多剤耐性菌」に有効な抗菌薬を開発することが望まれている。
微生物化学研究会微生物化学研究所(微化研)と杏林製薬株式会社(キョーリン製薬ホールディングス株式会社の子会社)は10月11日、微化研が保有する天然物(およびその関連物質)を杏林製薬に提供することに合意し、「多剤耐性菌」に有効な『抗菌薬』の探索をする共同研究を開始したことを発表した。
公開日:2018.11.15
最終更新日:2021.10.06
ソニー株式会社は10月4日、同社の電子お薬手帳サービス『harmo(ハルモ)』において、患者の健康に役立つ情報配信を行うことを開始すると発表した。
今回の取り組みは、ソニーが独自開発した情報分離技術(総務省の情報通信白書に収載)を活用した「プライバシーに配慮した情報配信サービス」の一環として、認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)の協力を得て実施するもの。
公開日:2018.10.25
最終更新日:2021.10.06
オリンパス株式会社は9月10日、『3次元細胞解析技術』を開発し、同技術を搭載したソフトウェア「NoviSight」を9月10日から米国で導入・発売したことを発表した。
『3次元細胞解析技術』は、創薬市場における研究効率の向上・新薬開発リスクの低減などへの貢献が期待されている。
公開日:2018.10.12
最終更新日:2021.10.06
産業技術総合研究所(産総研)は8月29日、瀬々潤氏(同研究所人工知能研究センター機械学習研究チーム研究チーム長)、椿真史氏(特別研究員)、富井健太郎氏(インテリジェントバイオインフォマティクス研究チーム研究チーム長)が共同で行った研究によって、2種類の『深層ニューラルネット』を組み合わせることで、薬剤とタンパク質の相互作用を予測する新たな手法を開発したことを発表した。
同研究成果は、「Bioinformatics」に掲載されている。
公開日:2018.09.19
最終更新日:2021.10.06
昨今、世界的に問題となっている『薬剤耐性菌』の増加。
「抗菌薬」の使われる回数が増えるほど、『薬剤耐性菌』は増加することが知られており、そのため、「抗菌薬」の使用を減少させることは、『薬剤耐性菌』を抑制するには重要な戦略のひとつとなっている。
国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンターは8月6日、2017年の全国の『抗菌薬販売量』を発表した。
公開日:2018.09.11
最終更新日:2021.10.06
武田薬品工業株式会社と独立系の投資会社の株式会社ウィズ・パートナーズは8月3日、『日本の創薬エコシステムの推進』を目的として、「創薬維新投資事業有限責任組合(創薬維新ファンド、英語名:Drug Discovery Gateway Investment Limited Partnership)」と命名する投資組合を共同設立することに関する基本合意書を締結したと発表した。
この投資組合は、今年11月の事業開始を予定しているという。
公開日:2018.08.03
最終更新日:2021.10.06
東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)は6月13日、同センターと富士通株式会社(本社:神奈川県川崎市中原区、田中達也社長)、興和株式会社(本社:愛知県名古屋市中区、三輪芳弘社長)との共同研究によって、コンピュータ上での仮想的な設計・評価を行う『IT創薬』を実施した結果、「標的タンパク質(がんの原因となるタンパク質)」の阻害活性を持ち、従来のがん治療薬に抵抗性を示すがんに対しても効果が期待できる新規の低分子化合物の創出に成功したことを発表した。
公開日:2018.06.21
最終更新日:2021.10.06
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、青野吉晃社長)は5月7日、VESUTO試験によって、日本人慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者を対象に、「スピオルト(R)レスピマット(R)」(チオトロピウム/オロダテロール5/5μg)の呼吸機能、運動耐容能、身体活動性に対する効果を検討した結果、COPD患者の呼吸機能を有意に改善したことを発表した。
同試験結果は、COPDの国際専門誌「International Journal of COPD」に掲載された。
公開日:2018.06.06
最終更新日:2021.10.06
千葉大学は4月11日、株式会社SEEDSUPPLY(本社:神奈川県藤沢市、樽井直樹社長)と『SWI/SNFcomplexに依存的なNF-κB活性を阻害する低分子化合物の探索』に関する共同研究契約を締結したことを発表した。
これは、日本医療研究開発機構(AMED)の創薬戦略部が実施する「創薬支援推進事業・創薬総合支援事業(創薬ブースター)」における支援テーマのひとつで、導出先企業として同社が公募により選定されたもの。
公開日:2018.05.28
最終更新日:2021.10.06
日本国内では年間30万人が発症するとされ、脳の血管が破れたり、詰まったりすることで、手足に麻痺が生じたり、言葉を発せられなくなるという症状が見られる脳卒中。
現状では、この手足の麻痺などのリハビリ効果を上げる薬はなく、脳卒中患者のQOLの低下を改善することが課題となっている。
横浜市立大と製薬企業の富山化学工業の共同チームでは、動物実験によって、脳卒中患者のリハビリを促進する可能性がある新薬開発につながる化合物を発見した。
論文が、4月6日付けの米科学誌「サイエンス」に掲載されている。
公開日:2018.05.18
最終更新日:2021.10.06
理化学研究所は4月3日、莚田泰誠氏(同生命医科学研究センターチームリーダー)を中心とする共同研究グループが、国内18医療機関、36病院と共同で行った研究から、てんかん治療薬「カルバマゼピン」の使用における遺伝子型検査の有用性に関する臨床介入研究を行った結果、「HLA-A*31:01遺伝子型」を用いた薬理遺伝学検査の臨床的有用性について実証したと発表した。
同研究成果は「JAMA Neurology」(電子版)に掲載されている。
公開日:2018.05.09
最終更新日:2021.10.06
名古屋市立大学、中部大学と製薬会社の第一三共株式会社(本社:東京都中央区、眞鍋淳社長)、三菱UFJフィナンシャルグループのベンチャーキャピタルである三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、半田宗樹社長)は3月27日、「新規がん温熱療法」に関するオープンイノベーション研究を開始したことを発表した。
同研究は、第一三共が実施している創薬共同研究公募プログラム「TaNeDS(タネデス)」の成果に基づくもの。(「TaNeDS(タネデス)」は、萌芽研究~実用化に近い段階の研究までの研究者と第一三共が共同で実用化を目指す創薬プロジェクト。)
公開日:2018.04.26
最終更新日:2021.10.06
医薬品メーカーのエーザイ株式会社(本社:東京都文京区、内藤晴夫社長)と米Merck社(本社:アメリカ・ニュージャージー州、ケネス・C・フレージャ社長)は3月8日、エーザイ創製の経口チロシンキナーゼ阻害剤「レンビマ(R)」(一般名:レンバチニブメシル酸塩)を全世界で共同開発・販促する戦略的提携について合意したことを発表した。
今回の契約に基づき、両社は「レンビマ」の単剤療法と、レンビマとMerck社の抗PD-1抗体「キイトルーダ(R)」(一般名:ペムブロリズマブ)との併用療法における、共同開発・販促を行う。