脳波の「快・不快」でAIが自動作曲、音楽療法などに活用

最終更新日:2018年4月27日

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作業療法士コラム

脳波の「快・不快」でAIが自動作曲、音楽療法などに活用

2017.02.21

音楽を聞いた時の「心地良い」、「不快に感じる」などの気分を個人の「脳波」から人工知能(AI)に読み取らせることで、それに合わせてAIが個人の『メンタル』の状態を活性化させる作曲を自動的に行うシステムを作ろうという取り組みがある。

大阪大学COI拠点(Osaka University Center of Innovation Site)では、沼尾正行氏(大阪大学産業科学研究所教授)、大谷紀子氏(東京都市大学メディア情報学部教授)と音楽関連の技術開発を手掛けるクリムゾンテクノロジー株式会社(本社:東京都世田谷区、飛河 和生社長)、独立系半導体・エレクトロニクス国際研究機関であるimec(ベルギー・ルーヴェン市)の共同開発チームが、曲を聴いている人の脳波データを読み取って、その脳波データ(快・不快)の反応に合わせて自動的に曲を作る『ヘッドホン型』ワイヤレス脳波センサとAIのセットを開発したと発表した。

音楽療法による『脳の活性化』に注目

個人の脳波の状態を検知・分析することで、それに基づいた『脳を活性化させる』手段を提供する「脳マネジメント」が近年注目されている。その手段として『音楽』を用いることは、『脳の活性化』に結びつきやすいと考えられてきた。

しかし、これまでの音楽提供システムでは、過去に聴いた曲の類似曲の推薦や、自動作曲システムでは曲の特徴を細かく指定しなければならないなど、音楽によって気軽に『脳の活性化』に結びつけることはできなかった。

『ヘッドホン一体型』の脳波センサ

今回の『ヘッドホン一体型』脳波センサが開発されたことで、曲を聴いた時の脳波データ収集し、収集データをAIに機械学習させることで個人のメンタル状態を活性化させるオーダーメード作曲が可能になっている。

このAIによるオーダーメード作曲の結果が、MIDI(Musical Instrument Digital Interface) 技術によりアレンジされ、シンセサイザの音色で再生される仕組みだ。

オーダーメードは個人毎で、全てオリジナルの音楽になっており、音楽療法などの音楽による『脳の活性化』の手法が効果的に利用できると期待される。また、音楽療法で脳の状態を測定する際に、作曲を変化させて音楽刺激の効果分析を行うことも容易になりそうだ。

エンターテイメントやヘルスケアの分野にも活用

また、より高度な柔軟性を持った音楽システムとしてゲームなどのエンターテインメントやスポーツジムなどでの『脳の活性化』によるヘルスケアに応用することも考えられる。

さらに、将来的に家庭で個人の状態を脳波で測定することで、その結果からオーダーメードの音楽刺激を活用して個人の『潜在力』を安定的に発揮できるようなシステムの開発なども予想されているようだ。

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