サッカーJ2「FC岐阜」の前社長、ALS支援の新会社を設立

最終更新日:2018年12月11日

Select Language >>

0120-978-003
月~土 9時~18時 / 夜間・日・祝は受付のみ
作業療法士コラム

サッカーJ2「FC岐阜」の前社長、ALS支援の新会社を設立

2016.07.04

サッカーJ2のFC岐阜の前社長・恩田聖敬氏が、インターネットで創業資金を募り、難病である筋萎縮性側索硬化症(ALS)の医療環境の改善や障害者支援の情報を発信する新会社を設立する。恩田氏自身もALSの闘病を続けている1人だ。

5月30日、恩田氏は地元の岐阜大(岐阜市柳戸)で約45人の学生らを前に講演を行い、そこで新たなチャレンジとして難病と闘いながら新会社設立を行うことについても触れた。

自身も筋萎縮性側索硬化症(ALS)を抱え、症状をブログで発信

ALSは身体を動かす全身の筋肉や呼吸に必要な筋肉が麻痺する難病で、進行すると呼吸困難になり、人工呼吸器が必要になる。また、歩行が困難になるため、ASL患者の歩行などを助けるロボットなども開発されている。発症の原因は不明だが、全国に9950人の患者がいると推測される。(2014年度時点)

岐阜県出身の恩田氏は、京都大学大学院で航空宇宙工学を研究し、アミューズメント施設会社に勤務後、2014年にFC岐阜の社長に就任した。「岐阜を盛り上げるチャンス」と意気込んだが、そのころから右手に違和感を覚えて、次第に左手、足にも症状が現れるようになった。

病名が分かってからしばらく病気のことを周囲には伏せていたが、体は思い通りに動かせなくなり、昨年12月には社長を退任した。その後、今年1月からインターネットを通して、ブログで自身の症状を書き始めた。

経験を生かし、ALS支援のための新会社を設立

そのブログでは、何をするにも全介助状態で、家族に頼りっきりのありのままの姿を発信した。一方で、同じようにALSの闘病で苦しむ中でも、ブログやSNSを発信する中には、人工呼吸器を付けて全国を回ったりと前向きに生きている人の存在を知り、自身が励まされたという。

FC岐阜での社長業の経験を生かし、新会社では執筆、講演、コンサルティング活動を主な事業として「患者・家族が不必要な我慢をしなくて良い社会」を目指すという。創業資金の700万円はインターネットを通して募った。

現在でも医療や福祉の改善に向けて、タブレット端末でブログを更新している同氏。「(FC岐阜の)社長になった時も今と同じで不安は9割、楽しみは1割だった。この不安を楽しみに変えるのが仕事。社会に対していろんな提案をしたい」と話す。

自身の経験や知識を通して「社会の役に立ちたい」

講演は、同大の「まちづくりリーダー入門」(髙木朗義教授の授業)の一環で開催された。恩田氏は合成音声ソフトなどを活用してFC岐阜の社長時代やALS発症などの自身の過去を話した。また、6月末に設立する新会社についても触れて、「今までの自身の知識や経験を通じて社会に役立てられるような事業をしていきたい」と語った。 また、「地域活性化」をテーマに「満足度が高い地域」、「好きと言い切れる地域」が自身のゴールイメージと訴え、学生らに自分なりの地域活性化を探して行動してほしいとエールを送った。

■メドフィットが納得の転職を実現します!
⇒作業療法士の求人一覧

関連コラム