第2回新リンパ浮腫研修

最終更新日:2018年2月25日

Select Language >>

0120-978-003
月~土 9時~18時 / 夜間・日・祝は受付のみ
作業療法士コラム

第2回新リンパ浮腫研修

2015.10.11

「第2回リンパ浮腫研修」が平成28年2月から開催されることが決まった。
リンパ浮腫のケアは作業療法士にとっても気を使う行為なので、実際に患者のケアを担当する際にはこのような機会を積極的に活用する必要がある。
リンパ浮腫はがんの症状そのものや、治療の影響で起こるものが多い。
がん治療に年々新しい技術や常識が生まれていくように、リンパ浮腫に対する常識も時間の経過に伴って変容して行く。
常に最新情報にアンテナを張り巡らせ、新しい技術を身に着けておきたい。
この研修については定員が150名程度と設定されている。
先着順による受け入れではないため希望がかなわない可能性もあるが、もし受講が叶えば得難い機会になることは間違いないだろう。

リンパ浮腫について「新リンパ浮腫研修」の目的

四肢におけるリンパ浮腫は、抹消組織における毛細リンパ管の機能が正常に働かなくなった結果として起こるものだ。
リンパ浮腫の症状が認められる時には必ずリンパ管の損傷が起こっていると考えていい。
作業療法士が患者に対して行うリンパ浮腫に対するケアは「リンパドレナージュ」が中心で、療法士が行う手技としてのリンパドレナージュと、患者や患者家族にその手法を伝える「セルフドレナージュ」の指導も行うことになる。
「リンパドレナージュ」では、直接患者の身体に触れて滞留リンパ液の疏泄を促す。
民間療法のマッサージと同意義の行為だが、医療従事者の発言としてはマッサージという用語を用いると患者の混乱につながるため、あくまで「ドレナージュ」という表現に統一するべきだろう。
療法士が施術する場合には「リンパドレナージュ」と言い、患者本人が行う場合には「セルフリンパドレナージュ」患者家族が行う場合には「シンプルリンパドレナージュ」と呼ぶ。
ただし、セルフおよびシンプルリンパドレナージュに関しては医学的見解がいまだ確立されていない。 有効性や適用範囲、その他禁忌などの情報が定義されていないのだ。
これまでのリンパ浮腫ケアは、こういったケアを組み合わせた「複合的理学療法」を適用してきた。 しかし、日常生活の指導を含まない「複合的理学療法」ではがん治療後にリンパ浮腫を抱える患者などの対応は不十分なのだ。
個々人の生活実態に応じた綿密な日常生活の指導を加え、ケアプランを構築することが重要である。 リンパ浮腫に対する有効な薬剤がいまだに存在しない以上、作業療法士が提供する手技や指導が患者の生活を支える柱となるだろう。
「新リンパ浮腫研修」では、生活指導などを加えて外科、内科、解剖学、生理学からスキンケアまで、あらゆる面からリンパ浮腫に対するケアを分解し、新しい診療ガイドラインを構築する。

リンパ浮腫療法士

根治の難しいリンパ浮腫は患者の苦痛も大きく、ケアには困難が伴う。
そのため、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師の有資格者を対象とした「リンパ浮腫療法士」という専門資格がある。
英語名称は「Lymphedema Therapist」であり、略して「LT」と表記されることが多い。
リンパ浮腫に対するスキンケア、用手的リンパ誘導マッサージ(リンパドレナージュ)、圧迫療法、圧迫下の運動療法、弾性ストッキングの用法、日常的なセルフケアの指導などの知識があるならば受験してみると良いだろう。
患者や患者家族からの信頼を得る一助になるはずだ。
しかし、資格試験の内容はまだ今回募集が始まった「新リンパ浮腫研修」の内容に追い付いていない。
患者が本当に楽になるケアはどう行えばいいのか。
リンパ浮腫を抱えながらも人生を有意義に過ごしてもらうにはどうすればいいのか。
古い常識にとらわれることなく、将来に向けて新しい患者ケアのアイデアを考えて行く時が来たのだろう。
「新リンパ浮腫研修」に参加できない作業療法士もぜひ現場から声を上げてほしい。実際に患者と向き合うセラピストによる観察は、施術の有効性や不足している要素を紐解く大きな手掛かりになるだろう。

■メドフィットが納得の転職を実現します!
⇒作業療法士の求人一覧

関連コラム