再入院を予防する心臓リハビリ

最終更新日:2018年8月15日

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作業療法士コラム

再入院を予防する心臓リハビリ

2015.03.09

心筋梗塞や狭心症などで心臓手術をした患者さんは手術後、心臓の働きが低下します。 社会や職場に復帰するためには、この働きを取り戻すことが不可欠です。
そこで、最近では「心臓リハビリテーション」(以下、心臓リハビリ)が注目されています。

心臓リハビリとは?

心臓リハビリとは、心臓手術を受けた患者さんが低下した体力を回復して精神的な自信を取り戻して社会復帰、さらに再発を予防して快適な生活を維持することを目指したプログラムです。
プログラムの内容は主に、運動療法、食事療法、生活指導を実施します。
プログラムはリハビリ担当医が策定し、それに沿って看護師や作業療法士などの専門スタッフが指導をする仕組みです。
その目的は、再発による再入院を防ぐこと、また生活習慣を改善し、健康的なライフスタイルを確立することにあります。

心臓リハビリの効果

心臓リハビリを実施することにより、以下の効果が期待できます。

1.運動耐容能の改善
運動することにより、筋肉量の増加や筋肉内の毛細血管の増加が起こることでたくさんの酸素を取り込むことができるようになり、運動耐容能が改善します。 運動耐容能が高い人ほど心臓病での死亡が少ないといわれており、運動療法を行うことで寿命が伸びることが期待できるのです。

2.心臓機能改善
運動によって心臓が広がる機能が広がったり血圧が下がったりすることから、心臓から拍出する血液量が増加するといわれています。

3.血管機能改善
運動により血管内皮細胞が改善されることで血管機能が改善し、血流がよくなることで症状の改善するといわれています。

4.自律神経のバランス改善
心臓病患者さんは常に交感神経が副交感神経に対して優位に活動しており、不必要に優位だと不整脈や動悸を起こしたり疲れやすくなったりしますが、運動することによって2つの神経のバランスが改善して症状の改善が期待できます。 また、心臓病患者さんは交感神経の活性が強い人ほど寿命が短くなる傾向にあるので、バランスを整えることで寿命が伸びることも考えられます。

5.精神的効果
心臓病患者さんはその症状により活動が制限されており、そのような状況が続くと精神的に落ち込みやすい傾向にあります。
運動をすることにより気分転換ができ、精神衛生の改善につながることが考えられます。

6.生活状況の改善
心臓病になる原因として食生活や生活習慣といったものがあり、その改善のため塩分を制限して高血圧を予防したり、飲酒を控えて絶対に禁煙をするなどを指導します。 その指導を実施することで心臓病になりにくい体になることが期待されます。

これらの効果により心臓に負担がかかりにくい体が作られ、再発の防止と再入院へとつながっていくのです。
日本の心臓病患者さんの数は年々増加する傾向にあるので、その方たちを支える作業療法士などの医療スタッフのニーズも高まっています。 心臓病患者さんの生活を豊かにしていくには、そのリハビリを支えるスタッフの力が必要不可欠だといえるでしょう。

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