3Dプリンタで装具作成、上伊那、昭和伊南病院の取り組み

最終更新日:2018年10月22日

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作業療法士コラム

3Dプリンタで装具作成、上伊那、昭和伊南病院の取り組み

2015.02.09

これまで、リハビリテーションを受ける患者らが身につける介護の装具は、標準的な製品を個人の体型に合うように作業療法士らが微調整して使うのが一般的だ。 しかし本来は、一人一人に合わせたオーダーメイド装具が機能回復の面では望ましい。だが作成には、石膏による型取りが必要であり、費用も高価になりがちで作成する時間も相当かかる。 このため、実際に作業療法士と患者が作業療法を始めるまで、装具問題は大きな負担としてのしかかっていたのである。 これに対し、長野県上伊那地方の製造業や伊南行政組合総合病院、県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターが連携し、3Dスキャナーやプリンターを使った看護・福祉用具の開発に乗り出している。 手脚の形状などを素早く記録できるスキャナーと、樹脂などを噴射して造形物を自在につくれるプリンターの機能に着目。2016年度までに低コストオーダーメイド器具・装具を目指す。

持ち運び可能な3Dスキャナなどの組み合わせで負荷軽減

研究会は、レーザー光などを照射し、対象物の凹凸を読み取ることができる3Dスキャナの特性に着目した。持ち運び可能なタイプであれば、患者の体に触れることなくデータを取得することが可能だ。これにより、オーダーメイド制作の幅を広げると見込んでいる。 この取り組みは14年度は脚、手などどの部位にどのような装具が必要かを調査。 続く15年度はアイディアを絞り込み制作。実際に同病院のリハビリセンターの利用者に使ってもらい改善点の洗い出し、制作のマニュアル化、分業体制の構築などを検討した。 16年度は地元企業による製作と評価の仕組みを完成させる見通しで、展示会などへの出展も目指している。

オーダーメイド装具がQOLを向上させ、リハビリプロセスも変える

昭和伊南病院の本田哲三医師は「体に合う装具が手軽に造れれば、農作業による腰痛、膝痛などを軽減して『健康寿命』の伸長につながる」と期待する。 また、低価格・短時間でオーダーメイド装具が届くようになれば、リハビリにおける準備時間の短縮につながる。 作業療法士が行う内容も従来のプログラムに加え、更に一歩踏み込み。患者の生活機能回復に向けた、新たな作業療法の展開が可能になるのではないか。

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