作業療法士コラム

最終更新日:2018年6月19日

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作業療法士コラム

「皮質脊髄路」の多様な神経回路、運動動作での『神経地図』に

2018.06.12

新潟大学は5月2日、上野将紀氏(同大脳研究所システム脳病態学分野特任教授)、吉田富氏(米シンシナティ小児病院准教授)らの研究グループによって、脳と脊髄を結ぶ「皮質脊髄路」の中に多様な神経回路が存在することを発見し、それらが運動動作をコントロールする『神経地図』としての働きを示すことを明らかにしたことを発表した。

同研究成果は「Cell Reports」に掲載されている。

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AYA世代の治療に特化、「統合失調症AYA世代センター」開設

2018.04.24

東京大学医学部附属病院は3月20日、『AYA(Adolescent and Young Adult)世代』の統合失調症患者を治療することに特化した「統合失調症AYA世代センター」を開設すると発表した。

統合失調症当事者を対象にした治療としては、『成人期モデル』による治療提供はこれまで全国で行われてきたが、AYA世代に対象を特化した専門治療の提供はほとんど行われていなかった。

同院の精神神経科では、今回これまで培ってきた統合失調症治療体制を集約し、AYA世代に特化した集学的治療・包括的ケアのための日本初の専門診療センターの開設となる。

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緊急時の「止血方法」、どんな応急手当が出来る?

2017.12.04

日常場面で突然怪我をして予想以上の血が出たとき、慌てずに適切な処置を速やかにできるだろうか?

人の体内を流れる血液の量(循環血液量)は、「体重の約7~8%」と言われている。(例えば、体重60kgの成人男性の場合では、血液の量は「約4.2~4.8kg」ほどだ。)

そのうち20%を急速に失うと「出血性ショック」の状態に陥り、30%に至ると生命の危険があるとされ、「失血死」(出血によって多量の血液を失うことによって死に至る)の危険が出てくる。

特に、アウトドアやスポーツなどの場面では怪我をする確率は高くなる。そこで怪我に遭遇したもしもの時のための止血法を覚えておきたい。

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脳卒中の慢性期リハ、「乗馬」や「リズム音楽」が有効

2017.08.10

脳卒中を発症した場合、「発症後にいかに早くリハビリを行えるか」が重要であることが知られている。逆に慢性期の状況では、リハビリによる効果を得るのは難しいとされる。

しかし、最近の研究によって、脳に『可塑性(一度機能を失った後にリハビリで回復する力)』があることが分かりつつあるため、発症後に長期間が経過している慢性期でも回復することが徐々に注目されてきている。

今回、オーストラリア・ニューカッスル大学の研究グループが脳卒中発症後に長期間が経過した患者を対象に実施した研究の結果から、「乗馬療法」や「リズム音楽療法」をリハビリとして取り入れることで身体機能・認知機能などが改善する可能性が示された。

同研究成果は「Stroke」6月号に掲載されている。

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脳波の「快・不快」でAIが自動作曲、音楽療法などに活用

2017.02.21

音楽を聞いた時の「心地良い」、「不快に感じる」などの気分を個人の「脳波」から人工知能(AI)に読み取らせることで、それに合わせてAIが個人の『メンタル』の状態を活性化させる作曲を自動的に行うシステムを作ろうという取り組みがある。

大阪大学COI拠点(Osaka University Center of Innovation Site)では、沼尾正行氏(大阪大学産業科学研究所教授)、大谷紀子氏(東京都市大学メディア情報学部教授)と音楽関連の技術開発を手掛けるクリムゾンテクノロジー株式会社(本社:東京都世田谷区、飛河 和生社長)、独立系半導体・エレクトロニクス国際研究機関であるimec(ベルギー・ルーヴェン市)の共同開発チームが、曲を聴いている人の脳波データを読み取って、その脳波データ(快・不快)の反応に合わせて自動的に曲を作る『ヘッドホン型』ワイヤレス脳波センサとAIのセットを開発したと発表した。

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急性期脳卒中患者の「脳機能の個人差」ごとの運動の誘導

2017.02.14

自治医科大学(栃木県下野市)では1月18日に、櫻田武氏(同大学医学部先端医療技術開発センター脳機能研究部門研究員)、平井真洋氏(同准教授)、渡辺英寿氏(医学部脳神経外科学講座名誉教授)らの研究グループによって、脳卒中患者の『脳機能の個人差』からその特性ごとの注意の向け方を取り入れると、より正確な運動を行えることが判明したことを発表した。

同研究成果は、1月17日付けのNature系国際科学誌「Scientific Reports」に掲載された。

同研究グループではこれまでに、健常な成人対象の研究で、より良い運動パフォーマンスを得るために「身体動作」と「外部環境」のどちらを注意した方が最適かには個人差があることを明らかにしていた。

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アルツハイマー病による機能低下と在宅での作業療法の効果

2017.01.20

国内の高齢化に伴っての認知症患者の増加は顕著で、その予備群を含めて850万人を超えていると言われる。認知症には「アルツハイマー型認知症」、「レビー小体型認知症」、「血管性認知症」などがあるが、これらの認知症患者全体の6~7割を占めるのが『アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)』

根本治療はないため、症状を改善しながら進行を緩やかにする対症療法が行われる。

しかし、アメリカ・インディアナ大学加齢研究センターの研究グループの臨床試験によると、対症療法の1つである在宅での作業療法には、アルツハイマー病に伴う機能低下を遅らせる効果がみられないことが新たに示唆されている。

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地域に根差したコミュニティを育てる働き方

2016.12.08

リハビリテーション職は医師の指導の下で患者にリハビリテーションを行うので、「作業」の場は医療施設内とは限らない。在宅医療の分野で活躍する作業療法士は多く、医師と患者家族を、ひいては病院と地域をつなぐ役割をも期待されていると考えていいだろう。
団塊の世代が後期高齢者になり、人口分布の比重が極端に高齢者へ偏る2025年。極大化する医療需要への対応を目指す地域医療構想が各都道府県の策定とともに進捗を見せようとしている。
医療機能が病院から地域へ、つまり、患者の家へと受け渡されていく状況で、作業療法士はひとつの大きな課題と向き合う必要があるだろう。
どのようにして患者や患者家族の孤立を防げばいいのか。作業療法士の働き方とともに考えてみたい。

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高齢者に増える腎臓病に「腎臓リハ」、運動療法に保険適用も

2016.11.16

慢性腎臓病(CKD)の患者が増加傾向にある。2011年には透析治療を行う患者が国内で30万人を超えた。

その中でも、透析治療を新たに始める患者の平均年齢は69歳と高齢化が顕著だ。透析を始める患者が最も多い年代は男性では70代後半、女性では80歳前半となっており深刻な高齢化が見られる。

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腰痛症の治療に光明。再生医療の領域へ

2016.10.13

作業療法士にとって腰痛症患者はなじみ深い存在だ。
患者に対して提供する「徒手療法」や「運動療法」などのケアは「ここからここまで」という明確な終わりがなく、極めて長い付き合いになる。
現在の医療技術では根治不可能な症状に悩み、痛みを抱えて不安がる患者に寄り添い続ける作業療法士の負担は大きい。だが、それだからこそやりがいがあると言える領域ではあるだろう。

ストレッチなどの訓練。マッサージなどのケア。いずれも作業療法士は患者と密にコミュニケーションを取るが、中にはどうしてもリハビリテーションを嫌がる患者もいる。訓練中に痛みが増悪するケースも多々あり、日ごろから不安を抱える患者が拒否反応を示すのは当然なのかもしれない。だが、寄り添う立場にある患者家族や作業療法士にとってはやりきれない側面もあるのではないか。

高齢者には脊柱管狭窄症やヘルニア、腰椎すべり症などの発生率が高い。だが、そもそも痛みがあること自体が通常状態からの逸脱なのだ。これまで根治治療が不可能であるとして保存療法やリハビリテーションを中心としてきた脊椎を中心とする痛み。慢性的に抱える痛みが患者のQOLを著しく引き下げている現実を見れば、医療関係者としても痛みの原因を取り除いてあげたいと考えるはずである。
東京医科歯科大学(TMDU)から2016年8月に発表された新しい遺伝子の働きは、再生医療の分野から腰痛症の治療に新たな光を投げかけた。主にリハビリケアを担当する作業療法士ではあるが、こうした治療法や、その関連情報を患者と患者家族に提供し、根本的に痛みを解消する道もぜひ検討してほしい。

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