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虫歯とその予防は「脱灰」と「再石灰化」を繰り返す!?

2016.07.04

普段から食後こまめに歯磨きをしているはずでも健康診断などで「要治療」とされ、虫歯の治療のために歯医者に行かなければならない人もいるだろう。「虫歯予防」についての研究の進歩でこれまでの歯科治療の常識は覆されており、従来のドリルを使った治療を行わない虫歯予防や治療も始まっている。
(歯科衛生士コラム :新たな虫歯予防に予防医学「カリソルブ治療」が注目も参照)

一方で、そもそも虫歯にはその「直接的な原因」と「間接的な原因」があり、本来口内に備わった虫歯から歯を守る「自然治癒力」もあるためそれらを知っておくことで、虫歯予防を意識的に行うことが出来るのでチェックしておきたい。

直接的な原因は、常在菌の集合体である歯垢(プラーク)

口の中には「常在菌」と呼ばれ人間と共生している菌が存在する。この常在菌は外から入ってくる害のある菌から口内を守る役割がある。しかし、この常在菌は歯の表面に集まって歯に付着して歯垢(プラーク)を作る性質があり、それにより作られた歯垢の表面には障壁ができて、その内側でさらに常在菌が増え始める。

さらに歯垢では常在菌が「酸」を作り出して、歯の成分であるカルシウムやリンなどの物質を溶かし出す「脱灰」が起こる。虫歯とはこの「脱灰」が起こってしまう現象を指すのだ。

ごはんやパンなどの「糖分」が歯垢の材料になる

また口内で常在菌が酸を作り出す材料となってしまうのが食べ物に含まれる糖質だ。糖質は砂糖に限らず、主食であるごはんやパンなどの炭水化物にも多く含まれる。年間20キログラムの糖質を摂取すると虫歯になる可能性は生じるというデータもある。ごはん1杯に50グラム以上、食パン1枚に20~30グラムの糖質が含まれることを考えると、この年間20キログラムという数値は簡単に超えてしまう量だ。食生活が豊かになっている現代では、誰もが虫歯になり得るわけだ。

唾液で虫歯を自然治癒

ただし、脱灰が起こったら虫歯が悪くなる一方というわけでもない。そこで虫歯の自然治癒の要になっているのが唾液だという。唾液には酸を中和して口内をほぼ中性にする作用があり、それにより歯にカルシウムやリンが再び取り込まれる。これが脱灰から歯を守って虫歯の修復作業になる「再石灰化」である。

つまり、まず食後2~3分後には常在菌が糖質を酸に変えるため、口の中の酸性度が高くなって歯が溶け出す(脱灰)が、食後20~40分ぐらいには唾液が酸性を中和する。(唾液の緩衝能)毎回の食事で口内ではこの唾液の働きが作用し、歯を虫歯から守っているのだ。

しかし、例えばテレビを見ながら常に何かを間食するような“だらだら食い"をしてしまうと唾液の働きを妨げるように脱灰が起き続ける。また睡眠中は唾液の分泌量が減るため、口内は中性になりづらいため、“寝る前に食べる" ことでも虫歯になりやすい。

この唾液の緩衝能や唾液量には個人差があり、歯科クリニックで測定することが可能だ。また唾液の量を増やす簡単な方法には、キシリトールガムを噛むことがある。すでにフィンランドでは、学校の給食後の子どもたちの虫歯予防にキシリトールガムを噛ませているという。

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