大人の「斜視」、生活習慣病・脳腫瘍などでも

最終更新日:2018年12月18日

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視能訓練士コラム

大人の「斜視」、生活習慣病・脳腫瘍などでも

2017.12.18

日本人が発症する割合は2~3%と言われる「斜視」。一方の目の視線は正しく向き、もう一方の視線が正面の見ようとしている対象と異なる左右上下のいずれかの方向に向く状態のことだ。

子供の場合、斜視は視覚の発達を妨げる危険性がある一方、大人の場合では、生活習慣病や脳腫瘍などの大病のサインになることもある。

まずは、「斜視」のメカニズムについて。目玉に付いている筋肉には6つあり、それぞれの筋肉のバランスで伸びたり縮んだりして上下左右を見るようになっている。この筋肉の力のバランスが崩れると、視線の方向がずれてしまう。

交通事故の頭部強打・脳腫瘍、生活習慣病からでも「斜視」に

大人になってからの斜視では、交通事故で頭を強打した場合や脳腫瘍、甲状腺などが原因となって目の神経が圧迫されることで、この6つの筋肉の働きに異常が生じて斜視になるケースがある。

また、糖尿病・高血圧症によって目の周りの細い血管が詰まることが原因で、筋肉の動きが麻痺することでも斜視を発症するケースもある。 

さらに高齢の場合の斜視は、白内障による視力低下、両目が正面を向くように働く両眼視の低下、緑内障による視野異常などが原因と考えられる。 

「外斜視」・「内斜視」・「上斜視」・「下斜視」

斜視の分類としては、外見上、片方の目玉が外側を向くのが「外斜視」、内側を向くのが「内斜視」、上を向くのが「上斜視」、下を向くのが「下斜視」、ダイヤルを回したように目玉が傾くのが「回旋斜視」とされる。

また、「外斜視」でも、常にずれている恒常性外斜視と、ずれない時が混在している間欠性外斜視の2種類に分けられ、恒常性外斜視では、間欠性外斜視が経過とともに悪化したケースが多く、白内障手術で視力・両眼視が改善されることで斜視が良くなることも多い。

しかし、緑内障での視野欠損・視力低下がある場合は、両眼視に障害が起きており、白内障手術を受けても斜視が改善するとは限らない。 また、顕微鏡での操作が非常に困難になる白内障手術では、手術をする目が正面を向かずに外側にずれた状態だとそもそも手術自体ができない。

手術で目玉の筋肉を調節

斜視が日常の生活において影響が出るのは、「2つの像」がずれて見えるケース。また、目の疲れや頭痛、肩こりといった症状が出るようであれば、見える像に異常がなくても、無意識に視線を調節しているケースがあるため治療が必要になる。

目玉と筋肉の接合部分を一度切り離し、後ろにずらす・短くして縫うことで、目玉にかかる力加減を調節する手術が最も一般的で、手術でほぼ完治するが、手術後に症状が戻ることもあるため、注射薬や専用の眼鏡での治療を行うこともある。

また、糖尿病や高血圧が原因となるような斜視では、食生活や運動習慣、睡眠時間などを見直すことで予防にもつながる

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