コンタクトレンズやカラコン使用時の「アカントアメーバ角膜炎」に注意

最終更新日:2018年12月14日

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視能訓練士コラム

コンタクトレンズやカラコン使用時の「アカントアメーバ角膜炎」に注意

2017.05.11

普段からコンタクトレンズを着用している場合では、「1日タイプの使い捨て」のレンズ以外は、洗浄液でこすり洗いして同じものを使用することになる。最近では、若い女性の間でカラーコンタクトレンズ(カラコン)をおしゃれ目的で使用するケースも増えている。

しかし、コンタクトレンズやカラコンを長時間付けっぱなしだと角膜は酸欠状態に陥る。さらに、不衛生な扱いをしていると角膜炎を起こすこともあるので注意したい。

コンタクトレンズの長時間使用・不衛生は角膜の負担

角膜が酸欠状態に陥ってしまうと、角膜に酸素を供給しようと血管が侵入する「角膜血管新生」が起きて、やがて角膜が白濁し、重篤化すると視覚障害・失明なども引き起こす。そのため、メガネを上手に使用して、一日中コンタクトレンズを付けっぱなしにするなどの長時間の使用は避けたいところだ。

また、角膜炎の一種である「アカントアメーバ角膜炎」にも気をつけたい。「アカントアメーバ角膜炎」は、アカントアメーバと呼ばれる微生物による目の感染症だ。

アカントアメーバは国内でも水道水や土壌などあらゆる環境に生息する微生物。健常者が少し接触した程度では病気を引き起こすようなことはない。

しかし、同じコンタクトレンズの長期間の使用や不衛生な取り扱いによって、コンタクトレンズにアカントアメーバが繁殖すると角膜炎の原因となり、最悪の場合は失明の危険性もある

「2週間タイプの使い捨て」のレンズとMPS洗浄液使用者は注意

アカントアメーバ角膜炎と診断される人の多くは、2週間使用のソフトコンタクトと中和剤を入れないマルチ・パーパス・ソリューション(MPS)洗浄液の使用者だと言われる。

MPSはソフトコンタクトレンズの洗浄・すすぎ・保存・消毒を1つで行う消毒液で、煮沸器や複数の中和剤が必要ないことがメリットである一方で、しっかりと「こすり洗い」を行わないと消毒効果は弱く、目のトラブルにつながりやすい

アカントアメーバ角膜炎を始めとした目のトラブル予防には、このMPS洗浄液とレンズケースの取り扱いが重要になる。また、コンタクトレンズは煮沸消毒をしない限り、水分のあるところに微生物は生き残っているのだ。

20回以上は「こすり洗い」、3ヶ月毎のケース交換を

MPS洗浄液は消毒効果が弱いため、それ自体にはカビやアカントアメーバに対しての消毒効果はない。MPS洗浄液によるコンタクトレンズの管理では、最低20回以上のレンズの「こすり洗い」と、その後に微生物を含んだレンズ付着物を「洗い流す」ことが重要だ。

もちろん、「こすり洗い」時には石鹸でしっかりと洗った手でレンズを扱うようにして、手に付着した微生物をこすりつけるような行為は防ぎたい。

レンズケース内のMPS洗浄液は時間経過とともに微生物が増殖を始めるので毎回よく洗い、乾燥させることも重要だ。また、MPS洗浄液の使い回しは厳禁。

同じレンズケースを何ヶ月も使用し続けると、内側に目に見えないぬめりが残る。これは微生物が増殖しやすくなるので、3ヶ月に1回は新しいケースに交換したい。

「1日タイプの使い捨て」のコンタクトレンズでは、このような心配はまずない。近年では、発症件数自体は減少傾向だが、特に若い年齢層の間で流行するカラーコンタクトレンズを使用する場合でも、同様に感染症の危険性・予防に必要なレンズメンテナンスの必要性を知っておかなければいけない。

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