参天が緑内障用インプラント「MicroShunt」の開発・販売に参入

最終更新日:2018年6月19日

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視能訓練士コラム

参天が緑内障用インプラント「MicroShunt」の開発・販売に参入

2016.09.07

視覚情報を脳へ送るのに重要な役割を持っている視神経が障害を受け、徐々に視野が狭くなっていく緑内障。
(視能訓練士コラム :世界初、iPS細胞で視神経細胞を作製も参照)

参天製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、黒川明社長)は7月19日、緑内障用インプラント「InnFocus MicroShunt(R)」を開発する米国の医療機器ベンチャー企業であるInnFocus(インフォーカス)社(本社︰フロリダ州)の企業買収に合意し、「MicroShunt(マイクロシャント)」はすでに欧米での実用化のためにFDA承認に向け、PMA申請(医療機器の市販前承認申請)の最終段階となる臨床試験を実施していることを発表した。

参天製薬では、2014年には米・メルク社の眼科用医薬品事業を買収しており、今回はさらなる海外販売の拡大を目指す方針だ。

緑内障用インプラント「MicroShunt(マイクロシャント)」

緑内障の主な原因は眼圧の上昇とされるため、眼圧を下げることが緑内障を予防し、視機能の機能を維持するのに最も有効な治療法だと考えられている

「MicroShunt」 は目に埋め込んで緑内障を治療するインプラント機器であるが、従来の緑内障手術に比べて低侵襲であり、術後の安定した眼圧下降管理を行いながら視野欠損の進行も抑制できるという特徴がある。

心臓血管外科分野で用いられている「心臓血管ステント」としての臨床使用実績が15 年以上あり、生体適合性の高い SIBS(スチレン-イソブチレン-スチレントリブロック共重合体)素材が使用されているインプラント機器でもある。主に、初期〜後期の原発開放隅角緑内障における眼圧下降を目的としたインプラント手術に用いられる。

2004 年の設立以来、緑内障手術の次世代製品の開発・供給を手掛けていたベンチャー企業のInnFocus社が開発した医療機器だ。

医療機器ベンチャーの米・InnFocus社を企業買収

同社には生体適合性材料や医療機器開発のグローバルリーダーが揃い踏みして、マイアミ大学医学部ミラースクール・バスコンパーマー眼科研究所とも共同開発したこの「MicroShunt」 を、眼科治療用の最新デバイスとして供給してきた。

一方で、今回InnFous社の買収に合意したのが、眼科に特化した医薬品の研究・開発、販売を手掛ける参天製薬だ。同社は世界数十ヶ国で眼科治療用製品を販売しており、国内の医療用眼科薬では最大のシェアを有している。

今回の買収契約の締結に当たっては、参天製薬では「MicroShunt」の開発・販売に参入することで、国内の新たな緑内障の治療法の選択肢として、患者にその治療効果をもたらせると判断したものだとしている。

緑内障領域の製品パイプラインの強化へ

これまでに「MicroShunt」 は、臨床試験では緑内障単独もしくは白内障手術との併用でも施術されており、房水(眼圧を保つ役割のある体液)の流出を促進することでの眼圧下降効果が確認されている。

そのため、すでに欧州でのCEマーク承認を取得済みであり、現在では、アメリカ食品医薬品局によるFDA承認の取得に向けPMA(市販前承認)申請を行っている最中であるということで、その最終段階である臨床試験を米国・欧州で実施している。

同社では今後さらに緑内障領域における製品パイプラインの強化と、グローバル展開における眼科領域における治療貢献を目指していく考えだという。

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