視覚障害者の日常生活を模擬体験

最終更新日:2018年4月25日

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視能訓練士コラム

視覚障害者の日常生活を模擬体験

2015.08.24

「目の見えない生活」を体験したことはあるだろうか。 松山市の愛媛県視聴覚福祉センターでは、7月4~5日の間、視覚障害者の立場に立った支援を行うため「視覚障害福祉セミナー」が開催された。 同セミナーは、2006年から同福祉センターが主催しており、視能訓練士の他、看護師や社会福祉士らも参加。 医療・福祉関係者らが目隠しなどで視覚障害者の生活を模擬体験し、視覚障害者の日常生活への理解を深める機会になった。 セミナーでは、縫い針に糸を通す作業で補助道具の使いやすさを体験したり、視覚障害者とのコミュニケーションを学ぶ体験や、ルーペの選び方などの講演も催された。

視覚障害者の63%は「外出時に危険な目」

富山県視覚障害者福祉センター(富山市)にはこんな報告があった。
富山福祉短大(射水市)の鷹西教授(社会福祉学科)らによる視覚障害者対象(県内)のアンケートを実施し、アンケート結果では、外出時に「危険な目に遭ったことがある」と回答した視覚障害者が63%にも上った
また、「ある」とした回答者の半数が、階段などの段差や側溝などで転倒した経験があることが分かった。
鷹西教授は依然として障害者への理解が浅く、弱視者から全盲者までの視覚障害者への幅広いバリアフリー環境が整備されていないことを指摘した。アンケート実施のきっかけになったのは、2014年に埼玉県内で白杖を持った全盲の女子生徒が脚を蹴られたり、盲導犬が刺傷される事件が相次いだことだ。
同アンケートでは視覚障害者が危険を回避する手段としては、「ゆっくり歩く」「周囲の状況を確認する」「白杖(はくじょう)の予備を持つ」などでそのほとんどを対応していることが分かり、「他人に協力・支援を依頼する」という視覚障害者も1割程度にとどまった。

全国の駅でホーム柵を設置

視覚障害者の日常生活の不便さは駅のホームにもある。7月18日に公表された国土交通省の集計によると、線路への転落防止の可動式ホーム柵(ホームドア)は、ワイヤやバーが昇降する新型タイプの導入も始まり、設置された鉄道駅は全国で615駅に達したという。(2015年3月末時点)
2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されることもあって、政府は2020年度までに800駅に増やす目標を打ち出しており、2014年4月以降では、JR山手線の原宿駅や東海道新幹線の京都駅、北陸新幹線の金沢など新たに32駅に設置された。
視覚障害者の転落事故を未然に防いで、駅の安全性がより向上されるための施策だが、新型ではワイヤやバーを支える部分に視覚障害者がぶつかる可能性があるという問題点も浮上している。
視覚障害者団体からその安全面での懸念も出されており、より視覚障害者の立場に立ったバ

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