糖尿病網膜症、4割近くに自覚症状なく

最終更新日:2018年2月18日

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視能訓練士コラム

糖尿病網膜症、4割近くに自覚症状なく

2015.06.08

バイエル薬品株式会社と参天製薬株式会社は4月23日、2型糖尿病患者を対象とした糖尿病網膜症の予防に関する実態調査(監修は、東京女子医科大学糖尿病センター眼科北野滋彦教授)の結果を発表した。
調査では対象になった1,000人の患者のうち、「(糖尿病と診断されてから)一度も眼科にかかっていない」、「1年以上眼科を受診していない」人が6割にのぼった。また、糖尿病網膜症罹患者の4割近くが網膜症診断時に見えにくいなどの自覚症状が全くなかったことがわかった。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、糖尿病腎症、糖尿病性神経障害に並んで糖尿病の3大合併症のひとつで、国内では成人の失明原因の第1位になっている深刻な疾患である。
糖尿病になってから数年~10年以上経過して発症することが一般的で、黄斑部が障害されるまで視力への影響が出にくいために、かなり進行するまで自覚症状がないことも多い。
そのため自覚症状が出てから眼科受診を行っても治療が困難になっている場合もある。

糖尿病患者の半数が1年以上眼科受診せず

今回の調査結果では、「糖尿病の診断確定後に眼科で糖尿病網膜症の受診をしたか」という質問で、「診断から1年以上たってから受診した」患者は約4割、「受診していない」患者は2割を超えた。
眼科を受診していない理由では、「糖尿病治療医から指示が無かった」が半数近くを占めた。
また、「(最近は)どのくらいの頻度で眼科を受診しているか」という質問には、「(現在は)受診していない」「一度も眼科にかかっていない」を合わせて46.2%が1年以上眼科を受診していないことがわかった。
日本糖尿病学会による糖尿病診療ガイドラインでは、「(医師は患者への)糖尿病の診断確定時に眼科を受診させる」「(患者は)糖尿病の診断後は年1回の眼科の定期受診が望ましい」と推奨しているが、実施されていないことが顕著にわかった。

早期の眼科受診で予防

糖尿病網膜症罹患者の37.5%は網膜症診断時に「見えにくいなどの自覚症状は全くなかった」と回答した。目の症状がなく、見えるから大丈夫という自己判断は危険であることがわかる。
失明リスクを軽減するためには、糖尿病診断後に早期の眼科受診を行うことと、適切な頻度で定期的に眼科受診することが重要になる。
監修した北野教授は医療機関に対して、患者への糖尿病合併症に関する十分な情報提供と患者の眼科受診するよう支援することを求めた。

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