視能訓練士コラム

最終更新日:2018年8月17日

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視能訓練士コラム

白内障の高齢ドライバーの交通事故リスク、手術で1割低下

2018.08.16

カナダの研究チームが行った50万人以上のカナダ人高齢者を対象とする研究によって、白内障の高齢ドライバーが手術を受けることで、その交通事故リスクがわずかに低下することが明らかになった。

リスクの低下度は9%とわずかではあるものの、同研究チームでは、「白内障手術による視機能の改善」が、高齢者の自動車運転に伴う交通事故のリスク低下との関連を示すものとしている。

今回の研究結果は、6月28日付けの「JAMA Ophthalmology」(電子版)に発表された。

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小型カメラシステムで、眼底網膜像を『自撮り』

2018.07.23

奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)は6月18日、 太田淳氏(同大先端科学技術研究科物質創成科学領域教授)らの研究グループと、石川正俊氏(東京大学大学院情報理工学系研究科教授)らの研究グループが共同で行った研究によって、ユーザーが1人で「眼底網膜像」を撮影することが出来る新しい小型眼底カメラシステムの開発に成功したことを発表した。

同研究成果は、「2018 Symposia on VLSI Technology and Circuits」(ハワイで開催)で発表された。

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新診断基準でドライアイ確定患者数が3割増加

2018.05.22

ドライアイは、日本国内に2000万人、世界には10億人以上の患者がいると推測され、最も多い眼疾患になっている。

ドライアイの原因としては、加齢、ストレス、デジタル機器の使用時間の増加などが考えられており、ドライアイはいわゆる現代病として今後も増加することも考えられている。

順天堂大学は4月6日、村上晶氏(同大医学部附属順天堂医院眼科教授)、猪俣武範氏(同助教)らの研究グループが、2016年のドライアイ診断基準の改定を受けて、「旧ドライアイ診断基準」と「新ドライアイ診断基準」におけるドライアイ患者の分布について調査を行った結果、ドライアイ確定患者数が33%増加することが明らかになったと発表した。

同研究成果は「Scientific Reports」で発表された。

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「ドライアイ」の防止には、涙の脂質の長さが重要

2018.03.07

PCやスマホ、タブレットなどの長時間の使用増加に伴って増えている目のトラブルが「ドライアイ」だ。コンタクトレンズの使用によってドライアイが発生するケースもある。

国内では、約10人に1人の割合でこの「ドライアイ」の患者がいると推定される。

ドライアイを防ぐのに必要になるのが「涙(涙液)」だ。「涙」は、脂質層(油層)・水層・ムチン層の三層から構成されるが、最も外側にある脂質層が液の蒸発の防止や感染の防御、涙の表面張力の低下に重要な役割を担っている。

また、水層は角膜への水・ 栄養の供給や感染の防御、ムチン層はタンパク質「ムチン」が多く粘性が豊富で、涙を角膜の表面で安定化させている。

北海道大学は1月18日、木原章雄氏(同大北海道大学大学院薬学研究院教授)らの研究グループが、マウス実験によって、ドライアイの防止には『脂質の長さ』が重要であることを解明したと発表した。同研究成果は、「FASEB Journal」に掲載されている。

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「ヒトES細胞」から視神経細胞の作製に成功

2018.02.02

緑内障などの視神経疾患の病態解明・薬剤効果の判定などの薬物研究には、研究用の視神経細胞(網膜神経節細胞)が必要にある。しかし、視神経は中枢神経であるため、ヒトでは採取できない。

そのため、これまでマウスなどの動物の網膜から摂取した視神経細胞の培養による動物モデル(in vivo実験)が使用されてきたものの、薬物に対する反応はしばしばヒトとは異なるため、ヒトに有効な薬物開発は円滑に行えなかった。

また、ES細胞・iPS細胞などの多能性幹細胞の研究が進められている再生医療の分野でも、ES細胞・iPS細胞から網膜(・その一部分である視細胞)を作る研究は行われてきたが、視神経細胞を作ることは、非常に困難とされてきた。

国立成育医療研究センターは11月29日、東範行氏(同センター病院眼科医長(研究所 視覚科学研究室長))の研究チームが、ヒトES細胞から視神経細胞を作製することに成功し、視神経細胞を用いて薬物の効果を判定する技術を世界で初めて開発したと発表した。

同研究成果は、「Scientific Reports」で発表されている。

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「バイオレットライト」、成人強度近視患者の近視の進行を抑制

2018.01.18

現在、世界的に見ても「近視人口」は増加の一方を辿っており、2050年には約50億人(強度近視は約10億人)になるという予測も報告されている。

近視の発症・進行する原因はいまだ不明な点が多いが、これまでに複数の疫学研究・動物実験から「屋外環境が近視進行を抑制する」ことが指摘されていた。

慶應義塾大学は11月22日、坪田一男氏(同大医学部眼科学教室教授)、根岸一乃氏(同教授)、栗原俊英氏(同特任准教授)、鳥居秀成氏(同助教)らの研究グループが、屋外環境に豊富にあるバイオレットライトが成人の強度近視患者の近視進行(眼軸長伸長)を抑制する可能性があることを発見したと発表した。

同研究成果は、2017年11月号の「Scientific Report」(電子ジャーナル版)に掲載された。

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「羊膜移植」に新たな眼病治療法としての期待

2018.01.09

目の結膜にできた腫瘍を除いて羊膜を移植する『羊膜移植』によって、拒絶反応を少なくしながら目を修復するという新たな治療法が注目されている。

「羊膜」は、母親のお腹の中で羊水に満たされた胎児を包んでいる半透明の薄い膜のことで、外部の衝撃から守り、母体からの拒絶反応を抑えるなどの役割を担うとされる。

この羊膜の移植によって、火傷を覆って皮膚を修復する治療や、手術後の臓器の癒着防止などに活用されており、治療が困難だった病気・傷の回復、炎症を鎮める効果などを見込んだ新しい治療法の開発も期待されている。

また、羊膜移植は、目の治療としても1995年頃から米国を先駆けとして広がった。日本国内では2003年に「高度先進医療」に認定されており、2014年には、治療が難しい目の病気を対象に保険適用もされた。(日本角膜学会によると、現在、約60の医療機関で羊膜移植が行われている。)

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大人の「斜視」、生活習慣病・脳腫瘍などでも

2017.12.18

日本人が発症する割合は2~3%と言われる「斜視」。一方の目の視線は正しく向き、もう一方の視線が正面の見ようとしている対象と異なる左右上下のいずれかの方向に向く状態のことだ。

子供の場合、斜視は視覚の発達を妨げる危険性がある一方、大人の場合では、生活習慣病や脳腫瘍などの大病のサインになることもある。

まずは、「斜視」のメカニズムについて。目玉に付いている筋肉には6つあり、それぞれの筋肉のバランスで伸びたり縮んだりして上下左右を見るようになっている。この筋肉の力のバランスが崩れると、視線の方向がずれてしまう。

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緑内障の因子、「眼圧」に関する分子メカニズム

2017.11.13

国内における中途失明原因の第1位の疾患である「緑内障」。40歳以上では、5%の割合で発症し、加齢に伴いさらに上昇する眼疾患だ。

山梨大学は、小泉修一氏(同大医学部薬理学講座教授)、篠崎陽一氏(同講師)の研究チームが、柏木賢治氏(同大医学部眼科学講座准教授)、原田高幸氏(東京都医学総合研究所視覚病態プロジェクト参事研究員)、大野伸彦氏(生理学研究所分子神経生理部門准教授(現自治医科大学))、Bernard Robaye氏(ブリュッセル大学教授)、岩田岳氏(東京医療センター臨床研究センター分子細胞生物学研究部部長)との共同チームによる取り組みから、眼圧のコントロールには「細胞外ヌクレオチド」とその受容体(P2Y6受容体)が重要であり、P2Y6受容体の欠損で眼圧が上昇し、「緑内障」に類似した症状を引き起こす、眼圧をコントロールする新しいメカニズムを発見したと発表した。
同研究成果は、10月5日付けの米国医学誌『JCI Insight』に掲載されている。

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「眼球手術シミュレータ」を開発

2017.09.28

眼科分野では、一部の網膜硝子体手術などは難手術とされており、術者の手技の向上が課題であるが、一方で、実際の人間の眼球・頭部の可動性をできるだけ忠実に再現したような模擬眼球はまだ開発されていなかった。

名古屋大学は8月7日、新井史人氏(同大学大学院工学研究科教授)らと東京大学の研究グループとの共同研究によって、眼科手技を模擬した『眼科手術シミュレータ』を開発したことを発表した。

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