40代からの病気のシグナル!?働き盛りの「黄疸」には注意

最終更新日:2021年4月28日

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看護師コラム

40代からの病気のシグナル!?働き盛りの「黄疸」には注意

2021.04.28

40~50代で生じる黄疸は病気のシグナルかもしれない。特に、急性肝炎や肝硬変などの肝臓の病気には注意が必要だ。皮膚や尿、白目が黄色くなるなどの黄疸の症状が出た場合は、身体を清潔に保つことを心掛けて、すばやく医療機関を受診することが大切だ。ここでは、黄疸の症状や特徴、原因となる疾患や診断、治療方法について解説していく。

大人の「黄疸」とは?

働き盛りで職場の第一線で活躍している人も多くなる40代。しかし、身体は少しずつ衰え始めているため、不規則な生活習慣が続いていると気付かないうちに何らかの病気を発症してしまう年齢ともいえる。

ヒトの身体では不健康が続くと何らかのシグナルを出すため、例えば、肩こりや眼精疲労、頭痛などは慢性的な疲れによってそれらの不調が引き起こされているもので、これらのシグナルに早期に気付くことで、よりひどい疲れを引き起こすのを防ぐように生活習慣を見直すなどの対策を取れるとも言えるわけだ。

このように働き盛りでの病気の重症化を防ぐためにも、病気のシグナルの1つともいえる「黄疸(おうだん)」についてチェックしておきたい。

皮膚や尿、白目が黄色になる「黄疸」

「黄疸」は皮膚や尿、眼球(白目の部分)などが黄色くなる状態のことで、血液中に含まれる黄色い色素であるビリルビンという物質が体内で増加した状態だ。

この黄疸は、肝臓や胆嚢、胆管などの内臓に何らかの異常がある場合に発生するシグナルでもあるため、もしも身体に黄疸が現れたら、そのまま放置せずに消化器内科を受診した方が良いだろう。

「黄疸」の症状

身体が黄色くなる以外にも、原因によっては、全身の倦怠感(だるさ)や皮膚のかゆみなども生じるため、病気のシグナルとしては気づきやすい。
原因によって以下のような症状があげられるので、チェックしてみよう。

・全身のだるさ
・皮膚のかゆみ
・発熱
・腹痛
・便が白っぽい
・尿の色が濃い
など
上記のような症状が現れ、黄疸が疑われる場合には、できるだけ早い段階で医師の診断を受けることが必要だ。腹痛や皮膚のかゆみでは黄疸に気付くのは難しいが、眼球の状態と併せ、体に異変を感じた段階で診断を受けることが勧められる。

「黄疸」の原因:肝臓でビリルビンを胆汁に排出できず

ヒトの代謝活動として、古くなったり損傷した赤血球が主に脾臓(ひぞう)で取り除かれる際に、赤血球中に含まれるヘモグロビンがビリルビンへと分解される。ビリルビンは血液中で肝臓に運ばれ、肝臓から分泌される胆汁の成分として胆嚢に蓄えられた後、腸の中に排出される。ビリルビン代謝が低下して胆汁に排出できなくなると、血液中のビリルビンの量が増えてしまう。

そのため、血液中の過剰なビリルビンが皮膚や粘膜などに沈着してしまい、黄疸として現れるようになるわけだ。

「黄疸」を引き起こす代表的な疾患:肝臓の機能低下に注意、急性肝炎時でも発症

黄疸を引き起こす代表的な疾患は「急性肝炎」だ。急性に経過する肝臓の炎症である急性肝炎は、肝炎ウイルスへの感染の他、アルコールや薬物、自己免疫などが原因で引き起こされる。

肝臓が小さく、硬くなる疾患である「肝硬変」でも黄疸が生じる場合があり、これは肝細胞の機能がかなり低下しているというシグナルだ。結石や腫瘍などが原因で胆汁の排出路である胆管が詰まり、胆汁が血液中に逆流することで黄疸を引き起こす「閉塞性黄疸」もある。

これらの症状も含めて肝障害があるときは全般的に、免疫機能が低下して他の病気にも感染しやすくなっている。

急性肝炎では、肝臓の状態が改善すると炎症の緩和とともに黄疸も消えていく。また、胆管が閉塞している場合は、閉塞した胆管を開通させるために早期に手術を行う必要がある。

もし黄疸が身体に出たら、まずは身体や身の回りを清潔にして他の病気への感染を防ぎ、なるべく早くその原因を突き止めるためにも医療機関受診をし、臨床検査や画像検査などで疾患の診断は行った方が良いだろう。

「黄疸」の診断

黄疸の診断は、まず問診から行う。黄疸が始まった時期やどの程度続いているか、尿が濃くなった時期についても尋ねる。かゆみや腹痛、疲労や便の変化など、他の症状が起きているかも尋ねる。
血液検査では肝機能が確認でき、超音波検査・CT検査・MRI検査などの画像検査を行う。必要に応じて生検や腹腔鏡検査をして診断をしていく。

「黄疸」の治療

大人の黄疸の場合、黄疸自体の治療は必要とされず、基礎疾患を治療し、そこから起きている問題を必要に応じて対応していくことになる。
例えば、原因が急性ウイルス性肝炎であれば、特別な治療なしに、肝臓の状態が改善することで消失する場合がある。皮膚のかゆみも、急性ウイルス性肝炎同様、肝臓の状態を改善することで消失するが、かゆみが気になる間は、コレスチラミンの服用などを勧めることが多いだろう。

※診断や治療などの詳しい情報は、医師に確認することが必要。

大人の黄疸は病気のシグナル。早期に気付くことで重症化が防げる

疲れや体のかゆみは起こることが多いため、なかなか黄疸に気付くことは難しい。しかし、急性肝炎や肝硬変などの肝臓疾患が原因で黄疸が起こることも多いため、放置しておくと重症化することも考えられる。
黄疸についての知識を深めておき、体の異変に気付いたら早期に医師の診断を受け、治療を始めるようにするとよいだろう。


【出典】
1、https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/04-%E8%82%9D%E8%87%93%E3%81%A8%E8%83%86%E5%9A%A2%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E8%82%9D%E7%96%BE%E6%82%A3%E3%81%AE%E7%97%87%E7%8A%B6%E3%81%A8%E5%BE%B4%E5%80%99/%E6%88%90%E4%BA%BA%E3%81%AE%E9%BB%84%E7%96%B8

参考リンク
40〜50代、働き盛りの病気のシグナル「黄疸(おうだん)」とは? MAG2NEWS
http://mag2.com/p/news/187698

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