『全身持久力』の基準達成、高血圧リスクが低下

最終更新日:2018年12月17日

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看護師コラム

『全身持久力』の基準達成、高血圧リスクが低下

2018.12.05

東北大学は10月10日、門間陽樹氏(同大大学院医学系研究科講師)と永富良一氏(同大学院医工学研究教授(兼・大学院医学系研究科))、東京ガス株式会社および医薬基盤・健康・栄養研究所の共同研究によって、厚生労働省が定めた『全身持久力』の基準を達成すると、その後の高血圧発症リスクが低下することを明らかにしたと発表した。

同研究成果は、「Journal of Hypertension」(電子版)に掲載されている。

厚労省公表の「健康づくりのための身体活動基準 2013」に設定基準

「高血圧」を予防するには、ランニングなどの運動を行うことにより『全身持久力』を高く保つことが有効とされている。

2013年に厚生労働省が「健康づくりのための身体活動基準 2013」を公表しているが、この中で、『全身持久力』の基準として、「どの程度の全身持久力を、どのくらいの期間、高く保つ必要があるのか」が、ひとつの参考値として設定されている。

同研究グループでは、この設定基準を達成することで高血圧の予防に影響するのか、どのくらいの期間に基準を達成しなければならないのかなどを検証した。

「3回以上」の基準達成は、高血圧リスクに明確な違い

今回の研究では、追跡開始時点およびそれ以前に全身持久力を測定した対象者(高血圧ではない男性6,653人)を最大23年間追跡。

追跡結果から、「(追跡開始時に)基準達成していたグループ」は「達成していないグループ」と比較して、高血圧の発症リスクが「21%」ほど低い値を示した。

さらに、追跡開始以前の6年間における基準達成回数を算出し(年に1回測定のため、0回~7回)、高血圧の発症リスクを比較した結果、基準達成回数が多いほど、高血圧の発症リスクは低下。

基準達成回数が「3回以上」では、高血圧の発症リスクに明確な違いが認められたとしている。

運動指導や保健指導等の現場で役立つ重要な報告に

今回の研究結果によって、「健康づくりのための身体活動基準2013」で定められる全身持久力の基準を継続的に達成していることは、高血圧の予防につながる可能性が認められた。

同研究グループでは、運動指導や保健指導等の現場で役立つ重要な報告になったとしている。

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