『受動喫煙』によって、大動脈疾患の死亡が2倍

最終更新日:2019年12月4日

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看護師コラム

『受動喫煙』によって、大動脈疾患の死亡が2倍

2017.09.19

筑波大学は7月31日、山岸良匡氏(同大医学医療系准教授)、磯博康氏(客員教授)らの研究グループによって、受動喫煙が原因となって大動脈疾患(大動脈解離・大動脈瘤)による死亡が増加することを発表した。

同研究成果は、受動喫煙と大動脈疾患の関連を世界で初めて明らかにしたもので、アメリカの国際医学誌(動脈硬化専門)「Atherosclerosis」(電子版)に公開されている。

受動喫煙の弊害、大動脈疾患との関連を研究

受動喫煙は、肺がん・心筋梗塞・脳卒中などのリスク因子となることがわかっている。

また、大動脈疾患では「喫煙」が主要なリスク因子の一つであることから、受動喫煙においても大動脈疾患との関連が疑われていた。

しかし、受動喫煙と大動脈疾患との関連ついてはこれまでの研究は少なく、その関連は明らかにされていなかった。

「家庭外」での受動喫煙がより強い影響

今回、同研究グループでは、多施設共同研究として参加している大規模地域コホート研究「JACC Study」において、質問紙による受動喫煙の程度の調査を実施。(研究参加者計4万8,677人、平均16年間追跡)

その結果から、「受動喫煙の程度が低い」群と比較した、「受動喫煙の程度が高い」群の大動脈疾患死亡多変量調整ハザード比(95%信頼区間)が2.35(1.09-5.09)となっており、その関連性は統計学的に有意であることが認められた。

また、受動喫煙の程度を「家庭外」と「家庭内」に分けて分析したところ、「家庭内」での受動喫煙の影響よりも、「家庭外」での受動喫煙の影響が強い結果だった

『受動喫煙の有害性』を再認識する結果に

「家庭外」での受動喫煙とは、主に職場や飲食店での受動喫煙になることから、「家庭内」よりも多くの喫煙者の煙にさらされることが考えられ、それが今回の結果の違いにつながった可能性が示唆されるという。

今回の研究成果により、受動喫煙が人体へ与える悪影響が新たに一つ明らかになったことで、受動喫煙対策の重要性がより明確になった。

同研究グループでは、今回の研究をきっかけに、『受動喫煙の有害性』についての認識が国民の中で広まることが期待されるとしている。

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