痛風のある患者は糖尿病リスクが増加

最終更新日:2019年11月20日

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看護師コラム

痛風のある患者は糖尿病リスクが増加

2015.04.30

「風が吹いただけでも痛い」と名前に病気の様子が描かれている「痛風」。
突然、足の親指が痛み始め、赤く腫れ上がり、締めつけられるような激しい痛みで足を動かすこともままならなくなる。
この痛風がある人では2型糖尿病になるリスクが増加することがわかった。
さらに、このリスク増加は特に女性において顕著で、痛風のある女性は無い女性に比べて糖尿病のリスクが2倍になっていた。
昨年10月にアメリカボストン大学のRho氏らの論文がイギリスの医学誌Annals of the Rheumatic Diseases(電子版)に掲載された。

痛風

血液中の尿酸が増える高尿酸血症になり、その状態が続くと尿酸は結晶になって関節に沈着し、突然、足の親指の付け根などの関節が赤く腫れて激しく痛む関節炎を伴った痛風発作が起こる。
血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断され、数値が高くなるほど痛風の発症リスクも高まる。
主な原因は、食生活の欧米化(動物性タンパク質や動物性脂質の過剰摂取)とされ、40~50歳代に多い。
国内では推定で約60万人が痛風にかかっている。
治療せずに放置していると痛みを増しながら症状が続くが、1週間~10日を経過すると回復して、一旦は症状もなくなる。
しかし、放置していると半年~1年後に発作が出て、足の親指以外に足首や膝の関節まで腫れ、繰り返すと発作の間隔も次第に短くなっていく。 さらには耐え難い痛みとともに身体のあちこちに結節が現れたり、腎臓の働きに悪影響を与えて尿路結石や尿毒症を引き起こすこともある。 最終的には重症の慢性痛風になる可能性も高いため放置するのは危険で、薬物治療による尿酸の減少や痛風発作の抑制が可能なため、早期的な治療を行う方が良い。

痛風と糖尿病リスク

イギリスの健康データベースThe Health Improvement Network(THIN)による調査では、1年分以上のデータがある20歳以上を対象としたデータ解析が行われた。
1995~2010年の期間に痛風と診断された35,339人(男女比7:3、平均年齢は男性62歳・女性67歳)と痛風がなかった 137,056人のデータでは、痛風を患う人の方が糖尿病の新規罹患率が有意に高くなっていた。
また痛風を患う人は飲酒、医療機関の利用、ステロイド剤と利尿剤の使用がより頻繁で、持病を抱えていることが多かった。

痛風持ちの女性に顕著なリスク増加傾向

加齢や肥満、運動不足などの糖尿病のリスク要因は男性の方が多かったが、罹患率はいずれの年齢層でも女性の方が高かった。
痛風が糖尿病のリスク要因となる可能性は心臓疾患と脳卒中のリスクが高い男性には示されていたが、今回の研究では、平均60歳の男女において同様の結論が得られた。
さらに痛風が要因となる糖尿病の絶対リスクは、女性が男性の約2倍になることが新たに分かった。
また、痛風がある人と痛風のない人の相対リスクでは、痛風のある人の糖尿病のリスク増加度が女性は71%に対して、男性は21%と女性の方が顕著に糖尿病のリスク増加傾向があった。

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