IBSのリスク、「内臓型肥満」で増加

最終更新日:2019年12月4日

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看護師コラム

IBSのリスク、「内臓型肥満」で増加

2015.04.17

おなかの内臓脂肪が多い「内蔵型肥満」の人ほど、IBS(過敏性腸症候群)のリスクが高まるようだ。
韓国の東国(トングク)大学校を中心とする研究グループは、消化器病学の国際誌ガストロエンテロロジー誌(電子版)で、2015年1月13日に報告した。

IBS(過敏性腸症候群)

ストレスや緊張を感じると急におなかが痛くなり、トイレに駆け込むと下痢…。
日常でこのような症状を慢性的にくり返す場合はIBSかもしれない。
腸と脳は密接に関係しており、脳が強い不安やストレスを感じた際に、その信号が腸に伝わり、下痢や便秘などの便通異常をともなう腹痛や腹部不快感が慢性的にくり返される疾患だ。
ストレスを原因とする現代病のひとつで、国内では1~2割の人がIBSで悩んでいるといわれる。
もともと女性に多い病気だったが、近年では男性のIBSの急増も見受けられる

ストレス社会における現代病

職場での人間関係や過労などのストレスを原因とする病気は近年増えている。
メンタルヘルスの不調による「うつ病」が代表的だが、慢性的なストレスはIBS等の消化器症状やぜんそく、アトピー、眼精疲労など身体面での様々な疾患にも現れる。
普段より強いストレスがかかる例として、東日本大震災の宮城県では、震災時のストレスだけが原因で胃や十二指腸の消化性潰瘍が発症したとみられる患者が震災前の2倍近くに増えたことが東北大学病院の研究グループの調査で明らかになった。
ストレスが慢性的に繰り返される生活はそれほど身体にも悪影響を及ぼす。

IBSと内臓脂肪の関連性

同研究グループは336人を対象とした電話調査で、2012年1月~2013年8月の期間に定期健康診断でCT検査を受けたIBS患者(67人)、健常者(269人)の間で腹部の脂肪組織の違いを比較した。
主な比較項目は、「腹部内臓脂肪(VAT)面積」「皮下脂肪(SAT)面積」「VAT/SATの比」「BMI」「胴囲(WC)」となっている。
その結果、

「腹部内臓脂肪(VAT)面積」が広い
「VAT/SATの比」の数値が大きい
「胴囲(WC)」が長い

のいずれかの条件に当てはまると、IBSの発症リスクが高くなることが分かった。
「BMI」または「皮下脂肪(SAT)面積」の数値が大きくても、IBSとの関連はそれぞれ認められなかった。
身長の割に体重が重いといった条件や皮下脂肪が多いといったことについては問題ないようだ。
現代病と言われる慢性的なストレスによって心身が不調になってしまうことがないように、日々の疲れを和らげる効果的なストレスケアを行うことが大切なことであるとともに、適度な体調管理もしっかり行って、おなかの内臓脂肪にも気をつけておきたい。

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