看護師コラム

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新型ノロウイルスの出現確率、『塩素消毒』で下げられる可能性

2018.06.19

古くからの水系感染症であるコレラや赤痢などに対して、公衆衛生環境が改善された現代ではそれらを制御できるようになっている状況とは対照的に、ノロウイルスによる感染症は、衛生状態が著しく良い先進国社会においても、ほとんど制御不可能だ

これは、ノロウイルス有する生存戦略が、先進国の社会インフラ整備だけでは制御しがたいことに起因すると考えられるが、その具体像については明らかになっていない。

東北大学は4月27日、佐野大輔氏(同大大学院環境科学研究科准教授)と、同大学大学院工学研究科、北海道大学、愛媛大学、長崎大学、北里大学の研究グループによって、『塩素による消毒処理』がノロウイルスに対する淘汰圧として作用することを世界で初めて証明したことを発表した。

同研究成果は、「Applied and Environmental Microbiology」で公開された。

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HCV持続感染で腸内フローラが変化、病状悪化で破綻

2018.06.14

近年、「C型肝炎」の治療は劇的に進歩しており、これまで使用されてきたインターフェロンを使用することなく、『直接作用型抗ウイルス薬』を組み合わることにより、ほぼ100%のウイルスを排除できるようになっている

しかし、肝硬変に至った患者では、ウイルスを駆除しても傷つけられた肝臓を完全に修復することは困難である。

一方で、「腸」は血液の循環経路から肝臓とつながりが深く、非代償性肝硬変の患者において、高アンモニア血症の予防・治療のため、抗生剤を用いた腸内フローラの改善が試みられてきた。

名古屋市立大学は5月1日、田中靖人氏(同大大学院医学研究科教授)、井上貴子氏(同講師)らと、中山二郎氏(九州大学大学院農学研究院准教授)、奈良県立医科大学、愛知医科大学との共同研究によって、C型肝炎ウイルス(HCV)の持続感染が腸内フローラを変化させ、病状が悪化するにつれて腸内フローラの破綻(dysbiosis)が進むことを世界で初めて証明したことを発表した。

同研究成果は、米科学雑誌「Clinical Infectious Diseases」電子版で公開された。

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コレステロールを介した「タイトジャンクション」の制御機構

2018.06.08

人間の体は、多くの「細胞」が接着して形成されている。それらの「細胞」が、体の表面を覆っていることで、体外からの細菌・ウイルスなどの異物の体内への侵入を防ぐとともに、体内の水・イオンが体外に出て行ってしまわないよう制御している。

この「細胞」同士を密につなぎ合わせる構造は「タイトジャンクション」と呼ばれる。「タイトジャンクション」の形成には、それに関わるタンパク質については多くの研究が行われてきたが、脂質の働きについては明らかにされていなかった。

九州大学は5月7日、池ノ内順一氏(同大大学院理学研究院教授)、重富健太氏(システム生命科学府一貫制博士課程3年(日本学術振興会特別研究員 DC1))らの研究グループによって、コレステロールが細胞同士の「タイトジャンクション」を制御する仕組みを解明したことを発表した。

同研究成果は、米国科学雑誌「Journal of Cell Biology」(電子版)に掲載されている。

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自然な眠りを妨げる「寝スマホ」、睡眠不足は大丈夫?

2018.05.25

多忙な現代人にとって、睡眠に関する悩みは様々。寝つきが悪かったり、不眠気味だったり、寝てもなかなか疲れが取れないなどの悩みを持つ人も少なくない。

限られた時間の中で、どのようにして「質の良い睡眠」を得られるかは、仕事の効率、そして何よりも健康的な生活を送るために重要になっている。

しかし、一方ですっかり身近になっているスマートフォンを寝る前に布団の中で見ている人は多いのではないだろうか。この「寝スマホ」は、睡眠の質を低下させる原因だ

それでは、ぐっすり眠るためには、具体的にはどのような「寝スマホ」対策をすれば良いのだろうか。

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救急時の『ドクターカー』で小児・在宅みとり、多様な取り組み

2018.05.15

医師が救急現場に出動する『ドクターカー』。その出動回数は増加傾向にあるものの、医療機関間での回数差は大きく、約7割の施設の『ドクターカー』が休眠状態だという

ドクターカーの費用はドクターヘリのような公的資金は投入されないため、病院の負担になるケースが多い。

また、119番通報時に消防がどのような基準で医療機関に『ドクターカー』を要請するかどうかといった連携面も重要となる。救急隊が現場に到着してからの『ドクターカー』の要請になると、時間がかかるために救命率にも大きくかかわってくるのだ。

近年、このような運用面での問題を解決するとともに、子どもの患者に特化したり、終末期の在宅患者のみとりに対応をするなど、『ドクターカー』の取り組みに多様化の動きがある。

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AIによる『大腸がん』の高精度な検出方法を開発

2018.05.07

日本国内のがんの部位別年齢調整死亡率では、『大腸がん』は男性・女性ともに非常に高い傾向にある。

この『大腸がん』の多くは、大腸ポリープからがんに進行するとされており、大腸ポリープで発見された場合は、内視鏡的切除による根治も可能だ。

そのため、早期がんであれば高い確率での根治も望むことができ、「早期発見・早期治療」が極めて重要となっている。

東京医科大学は3月8日、勝又健次氏(同大学消化器外科・小児外科教授)と杉本昌弘氏(低侵襲医療開発総合センター/健康増進・先制医療応用部門教授、慶應義塾大学先端生命科学研究所特任教授を兼任)らと、慶應義塾大学先端生命科学研究所との研究チームによって、尿中の代謝物濃度の測定を行い、そのパターンを人工知能(AI)で解析することで、大腸がん患者を高精度に検出する方法を開発したと発表した。

同研究成果は、スイスMDPI団体による「International Journal of Molecular Sciences Cancers」に掲載された。

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『血中ビタミンD濃度』が上昇すると、がん罹患リスクが低下

2018.04.19

脂溶性ビタミンである「ビタミンD」は、カルシウムと同様に『骨代謝』において重要な役割を果たすことが明らかになっている。また、近年の研究によって、ビタミンDの『細胞増殖の抑制』や『細胞死の促進作用』による、がん予防効果もあると考えられていた。

国立がん研究センター(東京都中央区、中釜斉理事長)は3月8日、『血中ビタミンD濃度』とがん罹患リスクに関する多目的コホート研究(JPHC研究)の成果を発表した。

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医療従事者も感染、ナイジェリアで過去最悪の『ラッサ熱』流行

2018.04.10

ネズミを介してウイルスが拡散する『ラッサ熱』が、西アフリカのナイジェリアで猛威を振るっており、過去最悪の『ラッサ熱』流行になっている。

世界保健機関(WHO)によると、これまでに「死者」は72人、「感染者」は317人に上ったことが確認されており、さらに「感染の疑い」が764人にあり、「感染の危険がある」のは、患者との接触が確認された2845人。

この『ラッサ熱』に感染した患者では、その死亡率は平均1%、入院患者では15%程度とされるが、ナイジェリア疾病対策センターによると、今回の死亡率は22%に上る。(2018年2月25日時点)

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『NAFLD』関連疾患で4つの疾患感受性遺伝子を同定

2018.03.27

京都大学は2月15日、松田文彦氏(同大大学院医学研究科附属ゲノム医学センター教授)、岡上武氏(済生会吹田病院名誉院長)などの共同研究グループが、「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」および「NASH由来肝細胞がん」を含む非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者と対照群のDNAを用いた網羅的SNP関連解析を行った結果、新たな疾患関連遺伝子「DYSF」を含む、4つの疾患感受性遺伝子を同定したことを発表した。

同研究成果は、「PLOS ONE」に掲載されている。

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A型インフルエンザウイルス株の「万能ワクチン」で防御効果を確認

2018.03.22

インフルエンザ到来のシーズンは真っ只中となったが、ワクチン接種は、インフルエンザによる感染・死亡を防ぐ最も有効な方法だ。

しかし、シーズン前の予測と異なる型のインフルエンザウイルスが流行すると、ワクチンの感染防御効果が限定的になってしまうことがある。

また、ウイルスは絶えず変化しているため、流行が予測されるウイルス株に合わせたワクチンが製造されているが、これを毎年接種する必要もある。

このような毎年の「流行予測に基づいたワクチン」を接種するのではなく、幅広い型のインフルエンザに対応する「万能(universal)ワクチン」を使用する研究が進んでいる。

米・ジョージア州立大学(生物医科学研究所)の研究グループでは、作製した「万能ワクチン」が様々なタイプのA型インフルエンザウイルス株に対する防御効果が認められたことを報告した。

同研究成果は、「Nature Communications」1月24日号に論文が掲載されている。

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