臨床検査技師コラム

最終更新日:2019年9月20日

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臨床検査技師コラム

ベーチェット病の発症メカニズム解明、新たな疾患感受性遺伝子も発見

2017.04.03

ベーチェット病は原因不明の全身性炎症性疾患で、厚生労働省の特定疾患(難病)に指定されている。

横浜市立大学では2月7日、竹内正樹氏(同大学学術院医学群眼科学博士)と水木信久氏(主任教授)、目黒明氏(特任講師)らとアメリカ国立衛生研究所、トルコ・イスタンブール大学などの共同研究グループが、ベーチェット病を対象としたマイクロアレイ「Immunochip」による過去最大規模の遺伝子解析研究を行い、同疾患の発症メカニズムの詳細な解明と遺伝要因(疾患感受性遺伝子)の発見したことを発表した。

同研究成果は、遺伝学に関する国際雑誌「Nature Genetics」に掲載されている。

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ロタウイルスの人工合成に世界初の成功、大阪大

2017.03.24

未就学児を中心に感染して、下痢・嘔吐(おうと)などを引き起こす可能性のある『ロタウイルス』

大阪大学では1月30日、金井祐太氏(大阪大学微生物病研究所特任講師)、小林剛氏(同准教授)らの研究グループと藤田保健衛生大学との共同研究グループが、世界で初めて『ロタウイルス』の人工合成に成功したと発表した。

ロタウイルス遺伝子の任意改変が可能になり、ウイルス増殖機構のメカニズム解明や新しいロタウイルスワクチンの開発などにつながる可能性がある。

本研究成果は、1月30日(米国東部時間)の週に米国科学アカデミー紀要「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America」(電子版)に掲載された。

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遺伝性難聴「Pendred症候群」の治療法を発見、慶大

2017.03.16

老人性難聴や突発性難聴、メニエール病などに代表される「難聴」について、WHO(世界保健機関)では65才以上の人口の3~4割が難聴による障害を持っていると報告している。

その多くは「内耳」に何からの問題があることが分かっており、遺伝性難聴である『Pendred症候群』においても、その詳しいメカニズムの解明が求められていた。

慶應義塾大学では1月11日、岡野栄之氏(同大医学部生理学教室教授)、小川郁氏(耳鼻咽喉科学教室教授)、松永達雄氏(NHO東京医療センター部長)らの共同研究グループが患者のiPS細胞を活用して「内耳」の細胞死が『Pendred症候群』の原因になっていることを突き止めるとともに、新しい治療法を発見したことを発表した。

同研究成果は、1月3日付けの「Cell Reports」に掲載されている。

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アトピー性皮膚炎の「痒み」の原因物質を解明、九大

2017.03.09

『アトピー性皮膚炎』は、国内では人口の7~15%が罹患している疾患と推測されている。その「痒み」が特徴で、著しい「QOL(生活の質)」の低下を招くことが問題になっている。

これまでの研究では、アトピー性皮膚炎の強い痒みは、免疫細胞による「インターロイキン31(IL-31)」の過剰な産生によって起こることが分かっていたが、その詳しいメカニズムは明らかになっていなかった。

九州大学では1月10日に、福井宣規主幹氏(同大生体防御医学研究所教授)、古江増隆氏(同大大学院医学研究院教授)らの研究グループが、新たにアトピー性皮膚炎における強い「痒み」を起こす物質としてタンパク質『EPAS1』を特定したと発表した。

同研究成果は、9日付けの英科学誌「Nature Communications」(電子版)にも掲載されている。

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新しい「肝臓再生」のメカニズム

2017.03.02

現在、肝硬変などの致死的な肝疾患を抱えた患者に行われる「肝臓移植」では、脳死移植のケースではドナー不足の問題、生体肝移植のケースでは健康な人体にメスを入れる倫理的な問題といったさまざまな問題がある。

また、この「肝臓移植」に代わる、細胞移植による再生医療の「肝細胞移植」でも、移植したドナー細胞の患者の肝臓への生着率が低いために、肝臓全体がドナー細胞で置換されるまでの時間がかかることが課題となっていた。

札幌医科大学は2016年12月14日に、市戸義久氏(同大医学部附属フロンティア医学研究所組織再生学部門研究員)らの研究グループが、国立がん研究センター研究所分子細胞治療学分野との共同研究によって、新しい肝臓再生のメカニズムを解明したと発表した。

同研究成果は、2016年12月7日付けの「Stem Cells」(電子版)にも掲載されている。

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IFReCが「線維症」の原因となる免疫細胞を発見

2017.02.17

多くの人が悩まされている癌。例えば、肺がんではステージ2の患者の50~60%は完治する。しかし、臓器が硬くなって肺の機能が下がる難病「肺線維症」を発症すると、有効な薬はなく完治する確率は0%に近い。

大阪大学免疫学フロンティア研究センター(IFReC)の研究グループ(審良静男教授、佐藤荘助教ら)は2016年12月22日に、この線維症を引き起こす原因となる免疫細胞「SatM」を発見したと発表した。

同研究成果はイギリスの科学雑誌『Nature(ネイチャー)』(電子版)に掲載されている。

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全国各地で相次ぐ高病原性鳥インフルエンザ感染の確認

2017.02.08

昨年末から新潟県・青森県内の食用アヒルを飼養する家きん農場や東山動植物園(愛知県名古屋市名古屋市千種区)のコクチョウなどを始めとして、野鳥からも感染が見つかるなど全国各地で「鳥インフルエンザ」感染が広がっている

鳥インフルエンザウイルスが見つかった家きん農場では、大量の鶏(採卵・肉用)や食用アヒルが殺処分されているケースも見られる。

また、農場以外でもオオハクチョウやコハクチョウ、カモ、ツル、マガンなどの野鳥動物や動物園内での鳥インフルエンザの発生も確認されており、いずれも「高原性鳥インフルエンザ(H5N6亜型)」と呼ばれるウイルスへの感染だ。

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睡眠と覚醒のメカニズムに関する遺伝子発見

2017.02.02

ヒトの概日リズムである「睡眠」と「覚醒」。これによる健康維持は身体のさまざまな機能に影響を与えているとされており、また睡眠は記憶などにも関わると考えられている。

筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)では、柳沢正史同機構長と船戸弘正同教授らの研究チームが睡眠と覚醒をコントロールする2つの新たな遺伝子変異を発見したと発表した。

同研究は理化学研究所や国立長寿医療研究センターなどとの共同研究チームによるものだ。

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iPS細胞活用による心臓病治療法を新開発、京大など

2017.01.17

心筋梗塞などの心臓病は国内における死亡原因で2位に上る疾患で、罹患率・死亡率はともに高いため、その治療法開発が望まれるのが現状だ。

再生医療への応用として、ES細胞やiPS細胞などの多能性幹細胞(生体の様々な組織に分化する能力を持つ細胞)の無限に近い増殖能力・分化能力を活用した心臓病の新しい治療の開発が期待されている。

2012年には信州大学の研究グループがヒトES細胞を活用して心臓の筋肉を構成する心筋細胞を作製して、モルモット心筋梗塞モデルに移植した結果、心筋梗塞後の心臓機能が回復することに成功している。これはイギリスの科学雑誌「Nature」にも紹介された。

一方で過去の研究では、このようなヒト由来心筋細胞を別の動物に移植した「異種移植」による研究は行われているが、移植する細胞と移植を受ける「宿主」が異なる動物種のため、移植後に免疫拒絶反応があるかを評価でないことが今後の課題になっていた。

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「スキルス胃がん」の原因タンパク質を特定、転移抑制へ治療薬も

2017.01.05

難治性のがんとして知られる「スキルス胃がん」。胃壁の粘膜の下に隠れた状態で症状が進行するため、早期発見は難しく、さらに進行が非常に速いために胃以外の部位に転移する可能性も高いがんだ。

2012年にお笑い芸人・宮迫博之さんが40代前半の時に発症したものの早期手術で助かったが、2015年にはフリーアナウンサー・黒木奈々さんが32歳の若さで亡くなったことで世間の話題にもなった。

黒木さんは自身の闘病生活を通して著書『未来のことは未来の私にまかせよう』を執筆しており、病気の恐ろしさや早期発見の重要性を訴えている。

一方の宮迫さんは偶然知り合いの人間ドック院長に誘われたことがきっかけで検診を受けたことが結果的に早期発見に繋がり、命拾いになったと当時を振り返っている。

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