臨床検査技師コラム

最終更新日:2019年9月20日

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臨床検査技師コラム

「乳酸菌摂取」の保健効果、東北大とヤクルトが共同研究実施へ

2017.09.25

東北大学東北メディカル・メガバンク機構(宮城県仙台市青葉区:東北大学星陵キャンパス内)と株式会社ヤクルト本社(東京都港区、根岸孝成社長)は7月28日、『乳酸菌摂取による保健効果』を明らかにするための共同研究を実施すると発表した。

同研究では、東北メディカル・メガバンク機構が実施する「コホート調査」の参加者を対象に、数万人超規模での疫学研究によって「乳酸菌飲料・発酵乳の摂取状況についてのアンケート調査」を行い、相関を解明するもの。(同アンケート調査は、今年8月1日から開始予定)

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表皮の厚さを調節する「17型コラーゲン」の働き

2017.09.14

北海道大学は7月11日、同大、お茶の水女子大学、キングス・カレッジ・ロンドン、トリノ大学などの共同研究グループによって、コラーゲンの一種「17型コラーゲン」が生物の発生・発がんに重要な「Wntシグナル」と協調して、発生段階の表皮の厚さを調節するメカニズムを発見したことを発表した。

同研究成果は、生命科学・生物医学分野のオープンアクセス誌「eLife」に掲載された。

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脊髄の「正中線バリア」機能のメカニズム解明

2017.09.04

国立遺伝学研究所(NIG)は7月24日、香取将太氏(同研究所研究員)、岩里琢治氏(同教授)らの研究チームと理化学研究所脳科学総合研究センター行動遺伝学技術開発チームの共同研究によって、周辺細胞が脊髄の「正中線」に侵入して、正中線の“関所”を壊すのをタンパク質「αキメリン」のバリア機能によって防ぐメカニズムを発見したことを発表した。

同研究成果は、北米神経科学学会誌 「Journal of Neuroscience」に掲載されている。

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乳がん・卵巣がんリスクの抑制遺伝子に有効なタンパク質

2017.08.21

『BRCA1』は、DNA修復に関わる遺伝子の一つだが、この『BRCA1』が適切に働かない(BRCA1変異)と、乳がんや卵巣がんを誘発することが知られている。

大阪大学は7月12日、小布施力史氏(同大大学院理学研究科教授)らの研究グループが、遺伝性乳がん、卵巣がんを抑制する遺伝子『BRCA1』の働きを助けるタンパク質「SCAI」を発見したと発表した。

同研究成果は、国際雑誌「Cell Reports」(電子版)で公開された。

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関節リウマチ患者では「ナルディライジン」が増加

2017.08.14

京都大学は7月11日、伊藤宣氏(同大医学研究科准教授)、西英一郎氏(滋賀医科大学教授)らの研究グループが関節リウマチ患者の関節液中においてタンパク質「ナルディライジン」が増加し、ナルディライジン欠損マウスでは、関節リウマチ様関節炎が軽くなることを発見したと発表した。

同研究成果は、英学術誌「RMD Open」に掲載されている。

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傷ついた胃の修復・再生に必要な組織幹細胞を発見

2017.08.04

ヒトの「胃」は、生活習慣における暴飲暴食やストレスなどで傷ついてしまい、また、細菌感染などによっても傷ついてしまうが、日々それを修復して正常な機能を保っている。一方で、「胃がん」はこのような傷害にさらされ続ける結果によって発生してしまう。

金沢大学では6月15日、ニコラス・バーカー氏(同大がん進展制御研究所上皮幹細胞研究分野リサーチプロフェッサー)の研究グループと、A-STAR研究所(シンガポール)との共同研究によって、傷ついた胃の修復・再生に必要な組織幹細胞を発見し、これらの幹細胞でがん遺伝子が働くために胃がんが発生するというメカニズムを突き止めたと発表した。

同研究成果は「Nature Cell Biology」(電子版)に掲載されている。

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オートファジー細胞死が『アポトーシス』を代償

2017.07.28

『細胞死』は「アポトーシス」と「非アポトーシス細胞死」に大別されるが、そのうち、「アポトーシス」は、個体の発生・生体の恒常性維持などに関わるとされる機構であり、非常に重要とされている。また、一方の「非アポトーシス細胞死」の重要性についても近年研究が進んでおり、世界的に注目が集まっているが、生理的役割を示した報告はない。

「アポトーシス」は、個体をより良い状態に保つための細胞死だが、「非アポトーシス細胞死」では、オートファジー(自食)やネクロープトーシス(壊死)による細胞死が重要であることがわかっている。

東京医科歯科大学では6月13日、荒川氏(同大難治疾患研究講師)、清水氏(同教授)らの研究グループと大阪国際がんセンター・研究所の辻本氏(同研究所長)らの研究グループは共同で、オートファジー細胞死による「アポトーシスの代償」という生体における役割をつきとめたと発表した。

同研究成果は、国際科学誌「Cell Death & Differentiation」(電子版)で発表されている。

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血清尿酸値が『正常』でも腎臓機能は低下

2017.07.20

体内の尿酸の約8割は、腎臓から尿のなかに溶けた状態で排泄される。

しかし、この排泄量が少ないケースや、体内で尿酸が生成されすぎて排泄が間に合わないケース、その両方が起こるケースでは、血液中の尿酸が増加する。

「高尿酸血症」は、この血液中の尿酸が正常値を超えて高くなった状態だか、痛風を引き起こすとともに高血圧症、糖尿病、動脈硬化症などの生活習慣病や腎機能障害にも関連するとされる疾患。

一方、「低尿酸血症(血液中の尿酸が著しく低い状態)」では急性腎不全や血管内皮障害を引き起こすことが分かっている。

これらの疾患の原因は、尿酸値の上昇・低下に伴い、過酸化ラジカル・酸化ストレスなどが増加して微細動脈の血管障害を引き起こすこととされるが、そのメカニズムは解明されていない部分も多く、ヒトの腎臓では微細血管障害がみられるのか確認されていなかった。

大阪市立大学では6月1日、上殿英記氏(同大医学研究科代謝内分泌病態内科学・腎臓病態内科学大学院生)、津田昌宏氏(同講師)、石村栄治氏(同特任教授)らの研究グループが、『血清尿酸値』が正常範囲内であっても、腎臓への血流や機能は低下することを突き止めたと発表した。

同研究成果は、同日付けの米生理学会誌「American Journal of Physiology-Renal Physiology」(電子版)に掲載されている。

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薬剤とES細胞・iPS細胞から『三次元的骨様組織』を作製、東大

2017.07.11

再生医療では多能性幹細胞(ES細胞やiPS細胞)から様々な細胞を作製することで、培養皿上における『三次元組織様構造体』を作ることで、組織が形成される過程を理解することや治療用薬剤の開発につながるとされる。

また、従来の「ウシ胎仔血清(組成が不明)」・「遺伝子導入」・「組換えタンパク質」は使用せずに、目的の細胞を三次元的に誘導できるように作製にあたることが安全性・コスト面で重要になっている。

そのため近年では、「血清」・「遺伝子導入」・「組換えタンパク質」に代わり、低分子化合物による幹細胞の維持や目的の細胞への分化・増殖の制御方法が注目されている

東京大学では5月15日、大庭伸介氏(同大大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター臨床医工学部門准教授)、鄭雄一氏(同教授)の研究グループが、薬剤のみを誘導剤に使用して、組成が不明なものは一切含まない培養系でマウスの多能性幹細胞から三次元的な骨様組織を作製する方法を開発したと発表した。

同研究成果は、5月12日付けの米国科学振興協会(AAAS)のオンライン科学雑誌「Science Advances」で発表されている。

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核移植クローン技術で『高感受性アレルギー』モデルマウスを作製

2017.07.05

ヒトの体内に侵入する特定の抗原(花粉や食物など)に対して、体内では抗原とCD4陽性T細胞の表面にある「T細胞受容体(TCR)」が結合することで、生体防御にかかわる様々なアレルギー反応がみられる。

そのため、アレルギー患者の体内では『抗原反応性CD4陽性T細胞』が増殖することで、それらが過剰な反応を起こしてアレルギー症状が現れるという発症メカニズムが分かっている。

このようなアレルギー研究やその予防・治療法の開発のためには、実験動物によるモデルを挙げることが不可欠になっているが、その一方でアレルギー患者の体内で特定の『抗原反応性CD4陽性T細胞』の増加が現れる状態については、実験動物のモデルの体内において再現することは現状では困難とされてきた。

理化学研究所では5月12日、小倉淳郎氏(理研バイオリソースセンター遺伝工学基盤技術室室長)、井上貴美子氏(同専任研究員)、神沼修氏(同客員研究員)、佐伯真弓氏(同客員研究員)、形山和史氏(塩野義製薬株式会社創薬疾患研究所癌・免疫部門免疫・炎症グループ長)らの共同研究グループが、核移植クローン技術によって高感受性アレルギーモデルマウスの作製に成功したことを発表した。

同研究成果は、5月2日付けの欧州科学雑誌「EMBO Reports」に掲載されている。

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