18歳未満から提供の心臓移植、優先順位を改正へ

最終更新日:2019年11月21日

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臨床検査技師コラム

18歳未満から提供の心臓移植、優先順位を改正へ

2015.09.08

5月19日、厚生労働省の臓器移植委員会の会合が開かれ、18歳未満の子どもから提供される脳死移植の心臓について、緊急度が最も高い18歳以上の患者より、緊急度が中位の18歳未満の患者を優先して移植することが決まった
今後同委員会での議論を経て、現行基準の改正を行う方針だ。

現行基準での移植の優先順位

15歳未満からでも脳死による臓器提供が可能になったのは、改正臓器移植法が2010年に施行されたことによる。
改正法の施行以降、国内では13人の18歳未満の子どもからの心臓提供が行われ、そのすべてが18 歳未満の患者に移植されている。
(臨床検査技師コラムコラム :臓器移植ネットで患者の選定トラブル も参照)

心臓の移植希望者(レシピエント)は、補助人工心臓の装着や人工呼吸管理の有無などによって決める「医学的緊急度」や移植を待つ登録時の年齢や待機期間などを考慮して選ばれる。

現在基準での移植の優先順位は、
(1) 医学的緊急度が最も高い18歳未満
(2) 医学的緊急度が最も高い18歳以上
(3) 医学的緊急度が中位の18歳未満
となっており、
緊急度が最も高い18歳未満の患者がいない場合は、体重差が少ないことなどを考慮した上で、緊急度が最も高い18歳以上の患者が優先されることになっていた。

18歳未満の患者を優先

同委員会では緊急度が一段低い18歳未満を優先することについて、18歳未満の心臓病患者は医学的緊急度にかかわらず、18歳以上の患者より生存率が低いという研究データなどを基にして医学的な観点から議論してきた。
「予後の悪さ」は、緊急度が中位の18歳未満の患者と緊急度が最も高い18歳以上の患者は同じレベルで、同日の会合では18歳未満の患者を優先すべきとの意見で一致した。

提供者家族は「子どもに提供」を希望

18歳未満が提供者になる場合、その家族には「子どもの臓器は子どもに提供したい」という思いがあることなども会合での議題に上がってそれらを配慮することにもなった。
また、現状として欧州では子どもへの提供が優先されていることも一因となった。
これまで国内の18歳未満の子どもからの心臓提供はすべて18歳未満の患者に移植されてはいるものの、今回の基準の改正という明確な手続きによって新たに見直されることになる。

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