臨床検査技師コラム

最終更新日:2018年6月23日

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臨床検査技師コラム

関節リウマチに特異的な新規バイオマーカーを発見

2018.06.04

節リウマチ(RA)は、国内における患者数が70万人以上に上るとも言われている。しかし、その病因については、未だ不明な点が多い「自己免疫性炎症性」の疾患である。

このRA患者では、シトルリン化タンパクに対する免疫応答が存在すると考えられており、血清中の『抗シトルリン化タンパク抗体(ACPA)』の有無を検査することは診断の大きな一助となるとされていた。

筑波大学は4月13日、松本功氏(同大学医学医療系准教授)、住田孝之氏(同教授)らの研究グループによって、関節リウマチ(RA)患者における特異的な新規バイオマーカーとして、「シトルリン化inter-α-trypsin inhibitor heavy chain 4(cit-ITIH4)タンパク」を発見したと発表した。

同研究成果は、「Arthritis Research & Therapy」でオンライン公開されている。

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脂肪細胞が分泌する「SDF-1」、インスリン誘導性の糖取り込みを低下

2018.05.31

血糖値を下げる重要なホルモンとして知られるインスリン。

しかし、「飢餓状態」と「肥満状態」のヒトの身体では、インスリンが作用しにくくなることが明らかになっている。

これは、副腎皮質ホルモンや炎症性サイトカインなどといった脂肪細胞由来ではない外来性の因子が増加し、脂肪細胞に作用することで、脂肪細胞の『インスリン感受性』が低下することによるものだ。

大阪大学は4月9日、福原淳範氏(同大大学院医学系研究科寄附講座准教授(肥満脂肪病態学))らの研究グループによって、脂肪細胞が分泌する「SDF-1(Stromal derived factor-1)」が脂肪細胞のインスリンの効果を抑制し、インスリン誘導性の糖取り込みを低下させることを発見したと発表した。

同研究成果は、米科学誌「Diabetes」に公開された。

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「B型肝炎ワクチン」の効果に影響を与える新規遺伝要因を同定

2018.05.23

現在、世界180か国以上で、『B型肝炎ウイルス(HBV)』に対応するため、「B型肝炎ワクチン(HBワクチン)」の接種が行われている。

『HBV』には複数の遺伝子型(Genotype)が存在しているが、日本国内では、「Genotype C(HBV/C)」が最も多い

そのため日本国内では、日本国内で開発された「HBV/C」に対応するHBワクチンである「ビームゲン」が使用されてきた。

しかし、この「ビームゲン」の接種者のうち、およそ10%は、その中和抗体(HBs抗体)を獲得できないという問題を抱えている一方で、その原因も発見できていないという課題があった。

東京大学は4月5日、西田奈央氏(国立国際医療研究センター研究所ゲノム医科学プロジェクト上級研究員兼同大学大学院医学系研究科人類遺伝学分野客員研究員)らの研究グループによって、「HBワクチン」を接種した後の反応が異なる3群でゲノムワイド関連解析(GWAS)およびHLA関連解析を実施した結果、HBワクチン効果に影響を与える新規遺伝要因を同定したと発表した。

同研究成果は、「Hepatology」(電子版)にて公開されている。

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『がん関連遺伝子パネル検査システム』による検査が、先進医療として承認

2018.05.16

近年、がん治療では、がんの確定診断を行うほか、がんがどのような薬剤に効果があるのか(薬剤予測)や、がんの再発を防ぐための再発モニタリングなどが行われる。

これらの多くの検査では、遺伝子やタンパク質が活用されている。その中でも、「がんクリニカルシーケンス検査」が注目されている



この「がんクリニカルシーケンス検査」は、がんの診断・治療、抗がん薬の選定に役立つ有用な情報を抽出することを目的とした検査で、がん組織の多数の遺伝子を一度に測定し、その患者のがん固有の遺伝子変化を分析するものだ。

国立がん研究センターとシスメックス株式会社(本社:兵庫県神戸市中央区、家次恒会長兼社長)は4月3日、共同で開発を進めてきたがん関連遺伝子パネル検査システムを活用して行う「個別化医療に向けたマルチプレックス遺伝子パネル検査」が、4月1日に先進医療として承認され、4月9日より開始すると発表した。

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コグニティブ・コンピューティングで「がん遺伝子パネル検査」

2018.05.08

コンピュータが自ら物事を経験して認知し(コグニティブ)、膨大なデータから情報を統合・分析する「コグニティブ・コンピューティング」。ITの新世代の中心になるとも言われるプログラミングだ。

また、このような近年のITの進化は医療にも積極的に取り入れられている。

SBI生命保険株式会社(本社:東京都港区、飯沼邦彦社長)と近畿大学は3月26日、コグニティブ・コンピューティング・システムを活用した「がん遺伝子パネル検査」に基づく、患者への最適な抗がん剤治療法の提示体制を構築したと発表した。

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「薄型」で「伸縮自在」なスキンディスプレイを開発

2018.04.04

未曾有の超高齢社会が到来している日本国内では、国としての「増加する医療費の抑制」や「労働力不足に陥る医療・介護現場の人材確保」といった課題への対策を講じつつ、その一方で、近年では、QOL向上のためのセルフメディケーション・セルフケアの重要性も叫ばれている。

セルフメディケーションの推進では、すでに特定の医薬品購入に対する「新税制」も開始されている。

さらに今後、自宅で自分自身や家族の健康に責任を持ち、管理する『セルフケア(自己療法)』を行えるような仕組みづくりが急がれている。

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『免疫チェックポイント抗体医薬品』の共同研究プロジェクトを開始

2018.04.02

近年、新しいがん治療法として注目されている「免疫治療」。がん細胞は、本来生物にとって「異物」であるため、通常は免疫の攻撃対象となる。

しかし、がん細胞には免疫による攻撃を回避するメカニズムがあるため、免疫細胞とがん細胞の分子同士が結び付くと、免疫細胞はがん細胞に対する攻撃を止めてしまう。

『免疫チェックポイント抗体医薬品』は、この「免疫細胞とがん細胞の結合」を食い止める薬として開発された。

北海道大学は2月13日、前仲勝実氏(同大大学院薬学研究院生体分子機能学研究室・創薬科学研究教育センター教授)と黒木喜美子氏(同助教)、アイバイオズ株式会社が共同で、新規の『免疫チェックポイント抗体医薬品』の開発を目指す研究を開始したことを発表した。

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『NK細胞』が好中球の悪性化を阻害、がん悪性化抑制

2018.03.28

がん細胞・ウイルス感染細胞などの排除における重要な役割を担う自然リンパ球の一種である『ナチュラルキラー(NK)細胞』は、事前の感作なしに、がん細胞を殺すことができる細胞として発見され、近年注目を浴びている。

富山大学は1月29日、早川芳弘氏(同大和漢医薬学研究所教授)の研究グループが、がん免疫応答におけるNK細胞の新たな機能を解明したと発表した。

同研究成果は、米科学誌「Cancer Immunology Research」に掲載された。

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腸内細菌の「二次胆汁酸」、血糖値・血中の脂質濃度に関与

2018.03.23

近年、『腸内細菌』が宿主(ヒト)の生理機能・疾患に様々な影響を与えることが明らかになっている。

例えば、肥満になると腸内細菌から「短鎖脂肪酸」が産生されるが、この「短鎖脂肪酸」は脂肪酸受容体を刺激して、生体のエネルギー消費の上昇や脂肪蓄積の抑制などを引き起こす可能性が報告されている。

その他にも、生活習慣病(2型糖尿病など)、神経疾患(自閉症など)、腸疾患(大腸がんなど)の発症と関連があることも分かっている。

熊本大学は1月31日、大槻純男氏(同大大学院生命科学研究部微生物薬学分野教授)と久野琢矢氏(同博士)の研究グループが、腸内細菌から産生される「二次胆汁酸」が血糖値や血中の脂質濃度に関与しており、その分子メカニズムの一端を明らかにしたことを発表した。

同研究成果は「Scientific Reports」に掲載されている。

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『細胞分化RNAカクテル』、ES・iPS細胞を骨格筋細胞に迅速に分化

2018.03.16

近年、再生医療の研究では、転写因子をコードする「合成RNA」を試験管内で作製することで、ES・iPS細胞などの多能性幹細胞に導入する方法が開発されており、ゲノム改変を伴わない簡便かつ安全な『分化誘導系』として普及しつつある

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