「耳介後部ケーブル」による国内初の補助人工心臓装置

最終更新日:2018年10月23日

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臨床工学技士コラム

「耳介後部ケーブル」による国内初の補助人工心臓装置

2017.12.14

大阪大学は10月30日、澤芳樹氏(同大大学院医学系研究科心臓血管外科教授)らの研究グループが、心臓移植・Destination Therapy治験(DT治験)の対象外である患者に対して、2017年3月に日本初となる「耳介後部ケーブル」を用いた新しい補助人工心臓の装着に成功し、無事自宅退院となることを発表した。

「患者申出療養制度」で保険外併用療法

国内における「補助人工心臓」の使用・保険適応は、心臓移植の登録までの橋渡しとしてのみしか認められていなかった。

しかし、2016年4月に新たにスタートした制度である「患者申出療養制度」では、未承認薬等を迅速に使用したい患者の要望に応えるために、患者からの申出を起点として、保険外併用療法を取り入れる

国内未承認技術の「耳介後部ケーブル」による補助人工心臓の使用が可能に

今回、同制度を利用することで、2017年2月20日に、大阪大学医学部附属病院が、末期心不全で移植適応とならない患者からの申出を受けて、従来の適応外である患者に対する補助人工心臓の装着による救命、海外承認・国内未承認の技術である耳介後部からケーブルを出す新しい補助人工心臓を使用することが可能になったという。

これは、医療機器としては国内初となる承認だ。この「耳介後部ケーブル」では、現在承認されている腹部ケーブルと比較して、ケーブル由来感染症のリスク低く、管理が容易となる

重度心不全患者のQOL向上に寄与

心臓移植・DT治験の対象外となる患者に対して補助人工心臓の装着が可能となることで、今後患者は「補助人工心臓治療」という新しい選択肢を持つことが可能となる。さらに、入浴が可能など装着患者のQOLが向上する点からも実生活に大きな影響を与えることも期待される。

同研究グループでは、日本人における耳介後部型補助人工心臓の有用性を明らかにすることで、国内承認を目指し、多くの重症心不全患者のQOL向上に寄与したいとしている。

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