災害派遣DMATチーム、熊本派遣

最終更新日:2018年10月23日

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臨床工学技士コラム

災害派遣DMATチーム、熊本派遣

2016.05.26

2011年3月11日の東日本大震災では多くの病院が被害を受けた。設備そのものを失ってしまえば臨床工学技士は無力だ。
生命維持装置の保守を主な業務とする臨床工学技士は、医療機器が存在しなければ患者の命にかかわる機会すら持てない。失われていく膨大な命を前に、恐ろしくもどかしい思いをしたことだろう。
東日本大震災の経験を踏まえて、災害時のための「DMATチーム(災害派遣医療チーム)」が整備された。DMATチームの発足は2005年である。2016年4月14日に発生した熊本地震では日本全国から約70隊が派遣された。

「DMATチーム(災害派遣医療チーム)」の活用

これまでにもDMATチームは、2014年8月の広島土砂災害や、2014年9月の御岳山噴火で派遣されている。
整備後の派遣は熊本地震が3回目となった。
医師、看護師と臨床工学技士、薬剤師、救急救命士、社会福祉士、臨床検査技師・理学療法士、作業療法士、放射線技師、事務員、その他コメディカルスタッフで構成されるDMATチームは、災害拠点病院の医療支援や、現場でのトリアージから応急治療、搬送までを行う。
移動式の小さな病院のようなものだ。
災害発生から48時間で出動できる機動性の価値は高い。

大規模災害時の臨床工学技士に期待される役割

熊本地震で派遣された災害派遣チームDMATチームの多くに臨床工学技士がメンバーとして登用されている。続々と負傷者が集まる災害現場では医療機器の保守をその場で行える臨床工学技士は不可欠なのだ。
また、震災の対応として日本透析医会も災害時緊急体制を敷いた。
被災者の中には糖尿病患者、腎臓病患者など、継続的な透析を必要とする人が必ずいる。だが、被災して混乱している現地では正常な対応など不可能だ。
そのため、適切な治療を受けられず「関連死」に至るケースが多い。 DMATチームによるトリアージやメディカルコントロール、また、チームの有する輸送手段があれば、そうした患者の命も守れるだろう。
臨床工学技士と医療機器が揃っていれば、その場で命をつなぎとめる医療行為も提供できる。
補給が滞る被災地では、その場で医療機器の保守整備を行える臨床工学技士の存在が、患者の命を左右するシーンがあるはずだ。

熊本地震の余震はいまだに続いている。南海トラフの連鎖的大地震も近いと想定しておくべきだろう。
より大規模で深刻な被害が発生した時に生き残る可能性がある病院はどこなのか。拠点として機能し得る施設の場所や、災害の中で自分の身を守り、機動力を保持する方法を確認しておきたい。

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