医療用スカウターを装着、より安全な穿刺

最終更新日:2018年11月18日

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臨床工学技士コラム

医療用スカウターを装着、より安全な穿刺

2015.08.05

東京大学とブラザー工業株式会社が共同研究を行ってきたブラザー社のヘッドマウントディスプレー「AiRScouter」(エアスカウター)の新製品が発売されることが7月13日、同社国内販売子会社のブラザー販売株式会社の発表により明らかになった。
画像の見やすさや使いやすさ・自然な装着感などの改良が施されて、より実臨床に即したデザインになった新製品は、東京大学医学部附属病院内での透析治療では、より安全な穿刺ができるようになったという。
エアスカウターは、7月下旬に「WD-200A」(業務用)、10月下旬に「WD-250A」(医療用)がそれぞれ発売される。

ウェアラブルでエコーガイドの難点を解消

東京大学医学部附属病院で透析を専門としている共同研究メンバーの花房氏は、穿刺において従来使われてきたエコーガイドの問題点として、エコーガイドのモニターを見る時と実際に針を刺す時の視線が異なっていることで、経験者でもかなりの慎重さを要することを指摘した。
また、近年の高齢化や医師不足でスタッフ1人当たりの針を刺さなくてはならない患者が増えていることで個々のスタッフの抱える負担が増していることも現状の問題に挙げた。
こうした中、ウェアラブル(身につけて装着する)コンピュータの1つであるヘッドマウントディスプレーであれば、より安全・確実に穿刺が行え、透析室の運営にも重要な役割を担えるのではないかと考えたという。

前モデルのエアスカウターを改良

ブラザーでは、2012年6月に、業務用ヘッドマウントディスプレーの「エアスカウター(WD-100G/100A)」を発売した。
スカウター上に表示した情報と実視野での情報をわずかな視線移動だけで両方見ることができ、画面を見ながら両手で作業できるため、作業効率の向上やミス防止に一定の成果を見せていた。
今回の新デザインでは、「装置の小型化」と「穿刺の違和感の解消」を追求した。
汎用性の高いHDMIとビデオ端子による入力を可能にし、施術中の視野の違和感を解消するピント調節機能も合わせやすく改善した。
また、前回モデルではメガネを外す必要があったが、ヘッドバンド型にすることでメガネをかけたままでも装着可能にした。

他の医療現場でもウェアラブル機器に期待

医療現場には透析室での穿刺以外でも、両手で作業を行いながら画面情報を見なくてはならない場面はたくさんある。
将来的に、医療領域でウェアラブルディスプレイの利用拡大が進むことに期待が寄せられている。

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