技士の活躍の場拡大へ

最終更新日:2018年8月14日

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臨床工学技士コラム

技士の活躍の場拡大へ

2015.06.23

臨床工学技士は医療機器の整備を行うポストを担っている。
そのため患者と人として向き合うチャンスが少ないと思われがちだが、必ずしもそうとは限らない
例えば人工呼吸器のセッティングだ。 同じ機器を用いるとしても、呼吸を補うペースは個々人に合わせて調整する必要があるし、設定を間違えば患者の呼吸は不適切な状態になり、場合によっては容体悪化などの重大な問題を生み出す事にもつながる。 こういった要素から考えて、臨床工学技士の仕事は患者との密接な関わりの中で進んでいくものだと思っていいだろう。
とはいえ、患者や患者家族が臨床工学技士個人を認識する機会が多い訳ではない。 臨床工学技士の仕事はあくまで機器の操作や保守、点検であって、患者と家族に説明を行ったりするのは医師や看護師の仕事だからだ。 今回姫路医療センターに配備されたDMATカーは、もしかしたら臨床工学技士にとって最前線で、直接的、あるいは間接的に誰かの命に触れるチャンスになるのかもしれない。

1台約3千万円!?DMATカーとは

聞きなれない名称かもしれない。 DMATカードクターカーの一種だが、特別な装備を盛り込んだ車両となっている。
屋根には衛星通信のアンテナを設置し、車内で各種通信を取れるように無線機、ネットワークカメラ、インターネットワイファイアクセスポイントも付属している。
また、緊急の対応を要する患者を収容した場合の備えとして車内に大型ディスプレーが備えつけられているのも特徴的だ。
この重装備は緊急時、大規模災害時に対応するためだ。
姫路医療センターの場合は医師、DMAT隊員10名は医師や看護師で構成されているが、他の施設では臨床工学技士がメンバーに加わっているケースも少なくない
ぎっしりと詰め込まれた機能と、それにかかわる1台3千万円と言う費用は過剰のように思えるかもしれない。 しかし、東日本大震災や、阪神淡路大震災の例を鑑みれば無用の長物とは誰一人言えないだろう。

技師の活躍の場が広がれば人材は不足する

DMATカーの配備は姫路医療センター以外でも進んでいる。
東京、名古屋などの大都市ではすでにその必要性が認識されており、近い将来必ず起こると言われている都市型激甚災害への対応のためにも配備が進んでいる状況だ。
きわめて高度な技術を用いた機器が盛り込まれているため、緊急時にその場で機器の調整や保全を行える臨床工学技士がこのDMATカー隊員となるのは当然の流れだろう。 臨床工学技士の活躍の場は確実に最前線へと広がっている
しかし医療現場全体に言える事だが臨床工学技士自体人数が不足しているのだ。
医療の世界を目指す人々は「人を助けたい」という信念を持つ傾向があり、その表れとして、直接患者と触れ合う分野を目指すケースが多いことも影響しているのかもしれない。
だが、現在臨床工学技士の需要は拡大しているし、透析患者の増加で患者と接する機会も増えている
これから医療業界を目指す学生には、学業の第一歩目で臨床工学技士になる可能性を自ら排除しないようにしてほしいと思う。

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