映画館や劇場に出かける機会が多い高齢者ほど、抑うつリスクが低い

最終更新日:2019年3月19日

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介護職コラム

映画館や劇場に出かける機会が多い高齢者ほど、抑うつリスクが低い

2019.02.25

英ロンドン大学の研究グループが、「イギリス国内の高齢者の演劇や映画、コンサート、美術館、博物館に行く頻度と抑うつとの関連」を検討した結果、映画館や劇場などに出かける機会が多い高齢者ほど、抑うつリスクは低い可能性があることを明らかにした。

詳細は、「British Journal of Psychiatry」(12月13日付け電子版)に発表された。

映画館や劇場を利用すると、高齢者の抑うつリスク減

今回の研究では、英国の高齢者を対象に調査した『ELSA(English Longitudinal Study of Ageing)研究』の参加者(研究開始時点で抑うつ症状のない50歳以上の男女2,148人)を10年にわたり追跡し、「演劇や映画、コンサート、美術館、博物館に行く頻度と抑うつとの関連」を検討。

検討結果からは、映画館や劇場、美術館などに出かける頻度が高いほど、高齢者が抑うつを発症するリスクが低いことが判明した。

出かける頻度では、「1ヶ月に1回以上」の高齢者で抑うつリスク低下を確認。また、「数ヶ月に1回」でも抑うつリスクは低下していたという。

「文化的な活動の頻度」と「抑うつリスク」との間には関係が認められる

今回の研究では、映画館や劇場の利用などと高齢者の抑うつリスクとの因果関係は分かっていないが、「文化的な活動の頻度」と抑うつリスクとの間にも同様の関係が認められた。これは、「抑うつリスクが高いグループ」でも同様の結果だったという。

また、外出の機会の増加によって、「運動不足の解消」や「社会的な孤立の機会減少」などのポジティブな効果も期待できる。 

映画や音楽、絵画などの芸術に触れると、幸せを感じ、意欲が出るドーパミンの分泌が促され、心理的ストレスの軽減や、コルチゾールなどのストレスホルモンの減少効果もあり、うつ病に関連する炎症を抑制することも分かっている。

社会的・文化的活動によって、思考回路が刺激されることで、「楽しい」という感情が呼び起こされ、メンタルヘルスの向上につながる。

認知症や慢性疼痛、早期死亡のリスク低減の可能性も

社会的・文化的活動は、抑うつリスクだけでなく、認知症や慢性疼痛、早期死亡のリスクも低減することができる可能性も高い

そのため、高齢者が健康な毎日を過ごすには、野菜や果物などを十分にとる健康的な食事と同じように、芸術や文化的な活動に定期的に参加することも勧められるようだ。

文化的活動を好きではないという人や未体験な人も、健康の側面から一度試してみる価値はありそうだ。

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